今日の太陽と桜の開花2017/03/29

20170329太陽
昨日午後は晴れていたのに夕方からまさかの小雨。長くは降りませんでしたが今日の明け方近くまで雲が残りました。3時過ぎ頃にはほぼ快星となりましたが機材準備する時間もなく薄明となりました。朝からは日差しがあるものの雲が多くなりました。

20170329太陽リム
左は11:30頃の太陽。雲が少なくなるのを待ってこんな時間になりました。でもまだ薄雲越しです。活動領域12643-12646はまだ見えていますが、目立つのは中央の12644。昨日に比べ右リム近くの12646が明るくはっきり分かります。また昨日の推察通り、右上リムからプロミネンスが顔を出し始めました。左上に見えていたものは小さくなりました。

昼過ぎに徒歩1分の公園へ。昨日咲きかけたまま留まっていた桜のつぼみが今日は少なくとも5、6輪ほど完全に開花していました(下画像)。同じ幹で比較すると去年の開花より5日遅かったですが、今日の私の誕生日にうまく合わせてくれたようで幸せな気持ちになります。気温は昨日より1度ほど高く推移しており、南寄りの心地よい春風が枝を揺らしていました。

  • 20170329桜
  • 20170329桜

夕空で月と水星が接近2017/03/29

20170329月と水星
午後まで残っていた雲は夕方近くいつの間にか姿を消していました。春独特の霞がたっぷり残っていましたが、日没近くは良く晴れ渡りました。

全く期待してなかった夕空の月と水星の接近も、18:30頃にベランダから見てみたらあっさり発見(左画像)。この時点で月高度は8°もありませんので電線が画面を横切ってしまいましたが、それもまた臨場感。細く折れそうな月の月齢は1.27。昨日が新月ですから初月となります。なおこの空の明るさでは写っていませんが、画像内に天王星もいるはずです。

水星はこのあと4月1日に東方最大離角を迎え、見ごろとなります。また月は同じく4月1日夕方にアルデバラン掩蔽(アルデバラン食)を起こします。日本全国ほどよい高度で潜入・出現共に観察可能です。今年日本から見えるチャンスのなかでは1月10日に次いで条件が良いでしょう。

アルデバラン掩蔽周期
日本の空でおうし座のアルデバランが月に隠される現象はここ3年ほど続いてきましたが、今年は最後の年。地球から見た月軌道が変化するせいで、来年からしばらく日本でアルデバラン掩蔽を見ることができません。右図は月とアルデバランとの離角を概算したグラフ。ゼロに近い位置でないと掩蔽が起こりませんが、こんなふうに大きな周期でふらつくのですね。次に見ることができるのは2034年代になるでしょう。

参考:
アーカイブ:天体の接近現象一覧
アーカイブ:1.5等星以上の掩蔽