晦日の明け方に彗星をふたつ観察 ― 2016/12/30
昨日は夕方前まで雲が多く、太陽観察ができませんでした。快晴になったのは日暮れ頃でしたが、生憎出かけていたため夕方の本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)は撮影できず。(もっとも、透明度がかなり悪かったです。)夜になって再び雲が出ましたが、日付が30日になった夜半過ぎから少しずつ減り、明け方前は快晴。そこで、久しぶりにジョンソン彗星(C/2015V2)に望遠鏡を向けました。
この彗星は夕方の本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星、明け方のネオワイズ彗星(C/2016U1)についで現在三番目に明るい彗星です。2017年初夏の光度ピークまで残り半年。光度上昇も順調すぎて怖いくらい。いまは11等台ですが、すでに0.2°程の尾が分かります。いかにも彗星っぽくて良い感じですねぇ。
お次は我が家からほぼ見えなくなっているネオワイズ彗星に挑戦。隣家の屋根から現れるのが先か、薄明に埋もれるのが先かといった状況です。今日は低空の透明度がかなり悪かったですが、すぐに見つけられたのでギリギリ撮影できました。彗星、ずいぶん明るいなぁ。低空じゃなければもっと明るいはずなので、損しちゃってますよね。
画像はどちらも彗星位置基準コンポジットで、上が天の北方向、上下画角は約40′。夜明けが近づくと強い風が吹き始め、望遠鏡が揺れます。その上、ジョンソン彗星は高度があるけれど高い位置の街灯が重なる方向、ネオワイズ彗星は低空過ぎて光害のど真ん中+星が肥大、といった街中の環境です。めげずに今後も撮影してみましょう。
参考:
ネオワイズ彗星(C/2016U1)に関係する記事(ブログ内)
この彗星は夕方の本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星、明け方のネオワイズ彗星(C/2016U1)についで現在三番目に明るい彗星です。2017年初夏の光度ピークまで残り半年。光度上昇も順調すぎて怖いくらい。いまは11等台ですが、すでに0.2°程の尾が分かります。いかにも彗星っぽくて良い感じですねぇ。
お次は我が家からほぼ見えなくなっているネオワイズ彗星に挑戦。隣家の屋根から現れるのが先か、薄明に埋もれるのが先かといった状況です。今日は低空の透明度がかなり悪かったですが、すぐに見つけられたのでギリギリ撮影できました。彗星、ずいぶん明るいなぁ。低空じゃなければもっと明るいはずなので、損しちゃってますよね。
画像はどちらも彗星位置基準コンポジットで、上が天の北方向、上下画角は約40′。夜明けが近づくと強い風が吹き始め、望遠鏡が揺れます。その上、ジョンソン彗星は高度があるけれど高い位置の街灯が重なる方向、ネオワイズ彗星は低空過ぎて光害のど真ん中+星が肥大、といった街中の環境です。めげずに今後も撮影してみましょう。
参考:
ネオワイズ彗星(C/2016U1)に関係する記事(ブログ内)
今日の太陽 ― 2016/12/30
太陽最接近前日の本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星 ― 2016/12/30
話題の本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)は明日太陽にもっとも近づきます。地球との距離も絡むので明日が一番明るいわけではないけれど、彗星が受ける太陽エネルギーがピークを迎えることは確かでしょう。
今夕も良く晴れたので撮影してみました。写野内でもっとも明るいのが彗星という、何とも奇妙な状態です。ガイドもうまくいき、星像もあまり肥大しない良い空でしたが、いかんせん薄明が終わらない時間に、街明かり強い中心方向の空を撮影するので、コントラストが出ません。もっとしっかり尾を写したいなぁ。
参考:
本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)に関係する記事(ブログ内)
今夕も良く晴れたので撮影してみました。写野内でもっとも明るいのが彗星という、何とも奇妙な状態です。ガイドもうまくいき、星像もあまり肥大しない良い空でしたが、いかんせん薄明が終わらない時間に、街明かり強い中心方向の空を撮影するので、コントラストが出ません。もっとしっかり尾を写したいなぁ。
参考:
本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)に関係する記事(ブログ内)
2017年の初日の出マップ ― 2016/12/30
もうすぐ年が変わりますので、アーカイブ「地図で見る日出没の季節変化」で自作したプログラムを使って、2017年の「初日の出マップ」を描いてみました。どの地方に何時ごろ初日の出が訪れるのか、一目瞭然です。(※ただしこれは標高を考慮していません。標高が高いほど日の出は早くなります。本州で一番早いのは富士山頂。)
日本で一番早く初日が見られるのは南鳥島。いちおう東京都所属です。南東からやって来る夜明けに一番近いんですね。いっぽう一番遅いのは尖閣諸島のなかの魚釣島。微妙なのですが、「日の出が最も遅い」とされる与那国島よりわずかに遅いようです。ただアレですね、いろいろもめてることもあるので…。
一番早い所と遅い所との時間差は2時間以上に及びます。テレビで各地の中継を見ていると「初日の出の時差」に気付きますね。国内でも時差があることに気付ける瞬間です。(敏感な人は近畿以外で夕方に高校野球中継見ていても、日の傾き方に差を感じるでしょう。)またラインをたどって初日の出が同じ時刻になる地域も分かります。例えば網走と浜松とでほとんど同じですし、松江と那覇もあまり違いません。意外な組み合わせの「初日姉妹都市」を発見してみましょう。他の季節はまた変わってきます。前述のアーカイブをご覧ください。さぁて、元日は晴れるでしょうか?
参考(外部サイト):
2017年の初日の出情報(国立天文台)
日本で一番早く初日が見られるのは南鳥島。いちおう東京都所属です。南東からやって来る夜明けに一番近いんですね。いっぽう一番遅いのは尖閣諸島のなかの魚釣島。微妙なのですが、「日の出が最も遅い」とされる与那国島よりわずかに遅いようです。ただアレですね、いろいろもめてることもあるので…。
一番早い所と遅い所との時間差は2時間以上に及びます。テレビで各地の中継を見ていると「初日の出の時差」に気付きますね。国内でも時差があることに気付ける瞬間です。(敏感な人は近畿以外で夕方に高校野球中継見ていても、日の傾き方に差を感じるでしょう。)またラインをたどって初日の出が同じ時刻になる地域も分かります。例えば網走と浜松とでほとんど同じですし、松江と那覇もあまり違いません。意外な組み合わせの「初日姉妹都市」を発見してみましょう。他の季節はまた変わってきます。前述のアーカイブをご覧ください。さぁて、元日は晴れるでしょうか?
- 同時曲線の計算は自作プログラムによります。
- 日本地図(行政ライン・海岸線)は国土地理院「地球地図日本」を利用しました。
★ブログ内で「日の出・日の入り」や「暦」をテーマに取り上げた関連記事・アーカイブは別ページにリストアップしています。日出没時刻やその最早最遅日は年や場所で変化しますから、記事日付をよく確認の上ご覧ください。
参考(外部サイト):
2017年の初日の出情報(国立天文台)