今日の太陽2016/12/16

20161216太陽
昨夜から今朝にかけては、夜半前から湧いた雲がだんだん多くなり、明け方前にはすっかり曇天に。月がどこにあるかも分からないほどでした。今日は日が登ると共に雲が引いて、日中は快晴です。そしていつものように風がやや強く吹いています。

20161216太陽リム
左は11:20頃の太陽。右やや上のリム近くに明るい部分が見えます。おそらく活動領域12617がギリギリ見えているのでしょう。そのすぐ左にはごく小さな活動領域12618も確認できます。プロミネンスは小さいものがいくつか見えますね。

ベーリング海の発達した低気圧2016/12/16

20161216-0900JST地上天気図
このところ関東はときおり強い風に見舞われます。この季節ならではの気候ですね。関東だけでなく日本全体の傾向でしょうか。周囲を見るとシベリアの高気圧とオホーツク海やベーリング海付近の低気圧に挟まれ、等圧線の間隔が狭い状態が、打ち寄せる波のようにやってきてます。

昨日から今日にかけて、カムチャッカ半島東にとても発達した低気圧が移動中です。中心気圧はなんと948hPa。11月28日の記事にここ15年ほど冬場に現れた「気圧の高い高気圧」と「気圧の低い低気圧」の集計表を掲載しましたが、950hPaを下回るケースは年に1回あるかないかの頻度です。2日あまり前にも別の低気圧が950hPaを記録していました。北海道はかつてない積雪に見舞われているし、今年の気象は極端ですね。

左は気象庁による本日16日9:00JSTの地上天気図(着色等は筆者)。カムチャッカ半島東の948hPaという低気圧は、もともと沖縄付近で発生し、移動したものです。移動途中の13日から14日にかけて各地に雨を降らせましたね。低気圧として天気図に初めて描かれた13日3:00JSTから6時間おきに中心気圧(hPa)を拾ってみると、次の通りでした。

1012(13日3時)→1010→1006→1000→
996(14日3時)→988→980→970→
960(15日3時)→952→952→950→
950(16日3時)→948

たった三日で台風のように発達しててすごいですね。シベリアや中国を覆っている気圧の高い高気圧も要注意ですよ。