金星の十ヶ月を振り返る2015/08/17

2014-2015金星の変化
昨年2014年10月25日に外合となってから昨日2015年8月16日に内合を迎えるまで、金星は夕空に輝く「宵の明星」として私たちの目を楽しませてくれました。この間、今年1月上旬には水星との接近、2月下旬には火星との接近、そして7月頭には木星との接近などの現象もありましたね。

外合から内合までの期間に金星を拡大撮影した画像を使い、上のように組み写真にしてみました。それぞれの金星は拡大率をだいたいそろえてあります。またすべて白黒画像に統一しました。いくつかコンディションの悪い画像もありますがご愛敬。お月様では感じられない形や大きさの不思議な変化が分かっていただけるでしょうか。自分としては長期入院から退院して以降、リハビリとして初めて長いスパンの記録に取り組んだ思い出深いテーマです。なお個々の画像は撮影日の記事をご覧ください(ここからどうぞ)。

撮影間隔が規則的でないため、このように均等に並べても変化の速度を感じられないのがちょっと残念です。絶対に毎日快晴が約束された土地に住まない限り、完璧な画像集なんて作れませんよね(笑)。今後は反対側、つまり内合から次の外合まで引き続き観察しようと思いますが、まぁ体と天気に相談しながらのんびり進めるつもりです。
20151009金星と月の接近図


秋から冬にかけて「明けの明星」としての金星で注目なのは、10月9日の月との接近(右図)、11月3日の火星との接近、12月8日の月との接近などでしょう。特に10月9日は1度角未満の大接近で、しかも最接近時はちゃんと夜空に見えている好条件。これらは全て明け方の現象ですから早起きが苦手な方には辛いかも知れませんが、「たまに」なら三文の得以上の経験になってくれると思いますよ。

参考
2014年-2015年の金星拡大撮影(ブログ内)
アーカイブ:天体の接近現象一覧

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