今日の太陽2015/05/04

20150504太陽
朝のうちは雲が多く、太陽は全く見えませんでした。9時頃から少し晴れ間が見えてきましたが、風が吹き荒れるようになりました。大変強く、風速6m/sを越えています。一度11時前に雲間から太陽を狙いましたが風と雲とガイド調整を一度に対処するのが難しく、満足行く画像が得られませんでした。12時半に青空が広がって部屋内まで光が差したのを見計らい、窓辺で風を避けつつ再度撮影。左はその画像です。

特に躍起になって撮影するほどの太陽面ではないのですが、まぁ変わりないのを確認するのも大事です。活動領域12335は相変わらず明るいですね。朝からCクラスのフレアが何度か確認されています。小さいながら新たな活動領域(12336-12338)も確認できました。西のプロミネンスはほとんど見えなくなりましたね。撮影していた頃に近くのアメダスポイントで風速が9m/sを越えたようで、その時点で本日の県内最高値でした。

天気が崩れる宵に一瞬の星空2015/05/04

20150504金星から木星にかけて
午後になって風がますます強まり、15:30には近くのアメダスポイントで9.9m/s(本日茨城県内の最大値)を記録しました。今夜には雨が強まるとの予報らしく日没まで雲が取れませんでしたが、夕暮れ時は高速で動く雲間から一時的に星々が姿を現しました。

薄暮の中、西の中空には金星が、南西の高い空には木星が見えました。風を避けつつカメラを向けてみましたら、両星はギリギリ18mm+APS-Cの画角に収まります。
2015年初夏の金星と木星接近
現在の一番星と二番星である金星と木星。これから次第に近づいて、7月1日に大接近します。なんと月の見かけ幅より近くなるのです(右がStellariumによる星図)。金星はその前の6月7日に東方最大離角(これ以上太陽から遠くならない)を迎えて、高度が頭打ちになっています。それ以降は日に日に低く見えるようになり、大接近頃は今日よりもずっと低いでしょう。でも開けた場所なら肉眼で十分楽しめます。

20150504満月
この目立つ二惑星は今までも時々大接近し、とても美しい光景を見せてくれました。今回は本州が梅雨の時期になってしまいますが、今日のように奇跡的な晴れ間があるかも知れません。期待しながら経過を追っていきましょう。

東に目をやれば、昇ったばかりの満月が雲間から見えました。正確には今日の正午過ぎが満月の瞬間でしたので、この月はわずかに欠けているのでしょう。残念ながら強風と雲に阻まれ拡大写真は撮れそうにありません。

参考:
2015年5月-7月の金星と木星の接近に関係する記事
アーカイブ:天体の接近現象一覧
アーカイブ:惑星カレンダー