赤く光る飛行機雲2015/04/02

20150402夕焼け
今年度最初の昨日4月1日はドヨンとした空で、ときおり小雨が降る天気でした。一転して今日は予想を覆すいいお天気。午前中こそ雲が多めでしたが、午後はほぼ快晴でした。タイミング悪くて太陽観察はできませんでしたが、暖かいお日さまの下を歩くことができました。

左は日没後の西空です。地上は薄暗くなってきましたが、淡くかかった上空の雲にはまだ夕日が当たっています。とてもきれいな夕焼けでした。

20150402赤い飛行機雲
印象的だったのは、長く伸びた飛行機雲まで赤く染まっていたこと(右)。いつでも見えそうな現象なのに、なかなかお目にかかれないんです。お天気だけでなく、日没時間と飛行機運行スケジュールや航路との関係がありますからね。夕焼けだけでなく、日暈などの気象光学現象のなかを横切って色付く飛行機雲が見える機会もありますが、本当にごくまれです。

桜と曇天2015/04/03

20150403桜
昨夜半前から崩れてきたお天気。今日は雨が降りそうな雲行きのまま、朝から強風が吹き荒れました。夕方17時の時点で近隣のアメダスデータを確認すると、茨城県内では我が家周辺が一番風の強いポイントだったようです。12:50に12.3m/sという風速を記録していました。台風が来ているような感覚ですね。

左はベランダから見た近くの桜。強風に揺さぶられ、はるばる我が家のアパートまで花びらを舞い散らせていました。せっかくの花見日和だというのに、全くひどいお天気です…。

ところで多くのみなさんに経験があると思いますが、こういう曇天の日は「桜と空とどちらが明るいのか分からない」というような、普通と違う印象を持ちます。通常は白っぽい花と青空ではしっかりコントラストがついて見えるでしょう。でも曇天の日…つまり風景に「色」の差が少ない状態では、空と花が拮抗し、どちらともなく明るかったり暗かったり見えるのです。

20150403桜RGB
同じ桜を、3日前の快晴で撮った画像と比べてみましょう。光の当たり方(影のでき方)や開花状況、撮影設定が違うので厳密な比較はできませんが、おおよその傾向が読み取れます。画像を赤緑青の三原色に分けた場合の比較も見てください。この桜は薄ピンク色ですが、青空では特にGやBでコントラストがはっきり出ています。色のコントラストが出ていると言うことですね。対して曇天ではRGBどれも花と空との明るさの差が曖昧…つまり色だけでは区別しにくいと言うことです。

桜だけでなく手前の針葉樹なども比べてみてください。遠くに見える灰色の瓦はRGBで写りに差が出ません(=グレイ)が、針葉樹はRGBに明らかな差があり(=グレイじゃない)、明暗だけでなく色彩のコントラストが私たちの目に入ります。

人の網膜は色を感じる細胞(錐体細胞)と明るさを感じる細胞(杆体細胞)に分かれ、特に暗くて色の区別が付きにくい場面で明暗の細胞が働くそうです。天体観察を長年している方は実体験として身に染みているでしょう。曇天の桜のように「明るくて色が少ない」場合どうなるのか詳しく知りませんが、「いつもと違う」ということは目がしっかり感じ取ってくれるようです。似たような話では曇天から降る雪が、時に灰じんのように暗く見える現象もありますね。(ちょうどこの記事の写真の様な感じです。

皆既月食は見られず…2015/04/04

20150404月食
二日間曇天や小雨が続き、今日4月4日楽しみにしていた皆既月食は夜になる前から絶望的でした。全国的にお天気が悪かったらしく、観察が可能そうなのは主に東北・北海道・九州の一部だけだったようです。ただ、皆既の様子をネット中継などで見ていたら関東の所々で雲間から見えたという報告がありました。ですので、20分おきくらいに外の様子を気にするようにしていました。

自分の街では皆既の21時頃まで月がどこにあるかも分かりませんでした。しばらく粘っていたところ、雲間から欠けた月がうっすらと姿を見せる瞬間が何度か訪れました。部分月食状態ですが、皆既終了から1時間ほど経った月をご覧ください。望遠鏡は使わず、カメラだけの雲越し撮影です。ピント合わせすらできない状態でしたが、見えただけ良しとしましょう。次の皆既月食は2018年1月31日、また部分月食は2017年8月8日です。詳しい時間などは記事末尾のリンクをどうぞ。

20150404月食
(追記)その後部分月食が終わった頃から雲が若干薄くなり、丸に戻った満月がチラホラと見えるようになりました。ただ、22:45頃に部分月食は終わったものの、実は月食はまだ続いています。半影月食と呼ばれる状態です。

月食の光源である太陽は大きさを持つため、地球の影は月の軌道上あたりでは縁がはっきりしません。これに大気の影響もプラスされ「濃い影(本影)のまわりに薄い影(半影)が広がっている」状態です。今日の月食は22:45から24:00頃まで月は半影の中にあります。右の写真を撮った23時過ぎにはまだ月の右やや上あたりが本影と半影のボンヤリした境界にあたり、少し薄暗く見えるのです。

20150404月
もうひとつ、同じ写真を少し広い範囲で色彩強調してみました(左)。今夜のように雲や霧越しに月を見ると月近くが青(水色)っぽく、それより外側が赤みを帯びた色に感じることがあります。これは雲粒子によるオーレオールと呼ばれる現象です。オーレオールは月食に関係なく、大気の中で起こるものです。もちろんブルーベルト(ターコイズフリンジ)やブルームーンとも関係ないですよー。黄砂などによっても発生し、太陽でも見られます。

参考:
アーカイブ:皆既月食の一覧
アーカイブ:部分月食の一覧
秋空の皆既月食(前回の皆既月食の記事・2014/10/08)
皆既月食のターコイズフリンジ(2014/11/02)

夜明けの情景2015/04/06

20150406夜明けの月
皆既月食も見えず、そのまま昨日一日小雨模様でした。日付が今日に変わり、明け方窓の外を見ると所々雲が切れて、薄明空にいくつか一等星が見えました。西空の雲間から傾き欠けた月が顔をのぞかせています。

20150406夜明けの桜
別の窓からは公園の桜が見えます。このところ毎晩、満開の桜が街灯に照らされて夜通し浮かび上がっています。植物にとってこれだけ強烈な照明はかなり迷惑なことでしょう。夏のセミは一晩中鳴きますしカラスが夜中に鳴くこともあるので、人の見た目に美しくとも自然環境としてかなり破綻しています。

月明かりのみによって照らされた真の「夜桜の自然美」を見てみたいものです。