大きなブルームーン ― 2023/08/31
本日2023年8月31日は今月二回目の満月日、つまり「月間重複に基づくブルームーン」になります。月間重複のブルームーンは2020年10月31日以来で、随分久しぶりだなぁと感じます。なおこの間に「二分二至に基づくブルームーン」が2021年08月22日にありました。
本日の満月は2023年の全満月の中でいちばん地球に近い(いちばん大きく見える)満月でもあります。ただし満月瞬時と最近瞬時とは微妙に日時が異なるため注意が必要です。また、報道などでスーパームーンと表現されることが多いけれど、年間最大の満月が全てスーパームーンかと言ったら、それは違います。アーカイブ「大きい満月」には1900年初日から2099年末日までに起こる全ての満月(計2474回)のうち大きい順に200位までの満月を載せていますが、今回は地心計算でも173位、測心計算ではエントリーすらされていません。せめて100位以内、できれば50位以内くらいじゃないとスーパーの称号にふさわしくない(私見)ので、今回は「今年いちばん大きく見えるブルームーン」という表現が適切ではと思います。
昨夜から今朝は雲がとても多く、辛うじて月のありかが分かる程度でした。近くに土星が輝いているはずでしたが全く見えません。雲量9割程度、わずかに晴れ間があってベガや木星は見えるのに月周囲だけ分厚い雲が留まっているのです。なんとも意地悪な空でした。それでも日付が31日になる前後2時間ほど粘り、なるべく雲の薄いところから満月を撮影してみました(左上画像)。31日00:55頃の撮影で、太陽黄経差は約174.24°、撮影高度は約33.83°、月齢は14.26。取得フレーム数が快晴時の1/3もないので荒れ気味ですが、なんとか雲越しに記録できました。満月瞬時の9.5時間ほど前なので、まだ西から北にかけてのリムが欠け残っています。
地心距離および日本経緯度原点における測心距離を計算してみると下A図のようになります。満月日(日付が31日内)かつ地心距離が最近(視直径が最大)なのは31日1時ごろ。ですから、左上画像は図らずも視直径ほぼ最大のブルームーンをうまく捉えられたことになります。また測心距離で考えると南中前後の満月は「日本がいちばん月に近い側にある状態」であり、4000km近くも月に接近したことになります。この距離差はかなりお得ですね。測心距離は地球自転に合わせて遠くなったり近くなったりするので、真夜中南中ごろに満月瞬時を迎えるケースでは掛け値なしの最大満月となります。今後起こるものでは、2025年11月5日22:02:55の満月が測心基準で200年間中6位という文句なしのスーパームーンになるでしょう。
今年2月の満月は年間最小最遠でしたので、同じスケールで今回と比較したのが下B画像。こんなに違うんですよ。※地上から撮ってますので、これは測心計算での比較に相当します。今日未明の満月を見逃してしまった方は、今宵に昇った月を眺めてみてください。国内であれば下A図のとおり、まだ地心最近よりずっと近いですから大きなブルームーンに違いなく、楽しむことができるでしょう。なお次回の月間重複に基づくブルームーンは2026年05月31日(年間最遠)、二分二至に基づくブルームーンは2024年08月20日です。
参考:
アーカイブ:満月とブルームーンの一覧
アーカイブ:新月とブラックムーンの一覧
アーカイブ:大きい満月
アーカイブ:小さい満月
本日の満月は2023年の全満月の中でいちばん地球に近い(いちばん大きく見える)満月でもあります。ただし満月瞬時と最近瞬時とは微妙に日時が異なるため注意が必要です。また、報道などでスーパームーンと表現されることが多いけれど、年間最大の満月が全てスーパームーンかと言ったら、それは違います。アーカイブ「大きい満月」には1900年初日から2099年末日までに起こる全ての満月(計2474回)のうち大きい順に200位までの満月を載せていますが、今回は地心計算でも173位、測心計算ではエントリーすらされていません。せめて100位以内、できれば50位以内くらいじゃないとスーパーの称号にふさわしくない(私見)ので、今回は「今年いちばん大きく見えるブルームーン」という表現が適切ではと思います。
昨夜から今朝は雲がとても多く、辛うじて月のありかが分かる程度でした。近くに土星が輝いているはずでしたが全く見えません。雲量9割程度、わずかに晴れ間があってベガや木星は見えるのに月周囲だけ分厚い雲が留まっているのです。なんとも意地悪な空でした。それでも日付が31日になる前後2時間ほど粘り、なるべく雲の薄いところから満月を撮影してみました(左上画像)。31日00:55頃の撮影で、太陽黄経差は約174.24°、撮影高度は約33.83°、月齢は14.26。取得フレーム数が快晴時の1/3もないので荒れ気味ですが、なんとか雲越しに記録できました。満月瞬時の9.5時間ほど前なので、まだ西から北にかけてのリムが欠け残っています。
地心距離および日本経緯度原点における測心距離を計算してみると下A図のようになります。満月日(日付が31日内)かつ地心距離が最近(視直径が最大)なのは31日1時ごろ。ですから、左上画像は図らずも視直径ほぼ最大のブルームーンをうまく捉えられたことになります。また測心距離で考えると南中前後の満月は「日本がいちばん月に近い側にある状態」であり、4000km近くも月に接近したことになります。この距離差はかなりお得ですね。測心距離は地球自転に合わせて遠くなったり近くなったりするので、真夜中南中ごろに満月瞬時を迎えるケースでは掛け値なしの最大満月となります。今後起こるものでは、2025年11月5日22:02:55の満月が測心基準で200年間中6位という文句なしのスーパームーンになるでしょう。
今年2月の満月は年間最小最遠でしたので、同じスケールで今回と比較したのが下B画像。こんなに違うんですよ。※地上から撮ってますので、これは測心計算での比較に相当します。今日未明の満月を見逃してしまった方は、今宵に昇った月を眺めてみてください。国内であれば下A図のとおり、まだ地心最近よりずっと近いですから大きなブルームーンに違いなく、楽しむことができるでしょう。なお次回の月間重複に基づくブルームーンは2026年05月31日(年間最遠)、二分二至に基づくブルームーンは2024年08月20日です。
参考:
アーカイブ:満月とブルームーンの一覧
アーカイブ:新月とブラックムーンの一覧
アーカイブ:大きい満月
アーカイブ:小さい満月
今日の太陽 ― 2023/08/31
8月最終日。朝のうち雲が多かったものの、昼過ぎにかけて青空が広がりました。ただ夕方にに向かって再び雲が増えつつあります。気象庁アメダス速報値の本日0時から15時までの集計による夏日地点数は870、真夏日地点数は655、猛暑日地点数は116、酷暑日地点数は0。8月最後まで猛暑日地点数3桁が付きまといました。9月も続くのか…?
左は10:30前の太陽。左上の小黒点周囲は活動領域13418と採番されました。表側に見える活動領域は6ケ所。プラージュやダークフィラメントを伴っているところもありますね。南極域の横たわるダークフィラメントも健在。左上リムに背の高いプロミネンスが見えています。これは昨日から続いていますね。
左は10:30前の太陽。左上の小黒点周囲は活動領域13418と採番されました。表側に見える活動領域は6ケ所。プラージュやダークフィラメントを伴っているところもありますね。南極域の横たわるダークフィラメントも健在。左上リムに背の高いプロミネンスが見えています。これは昨日から続いていますね。