細い月が夕空に戻る2023/08/19

20230818夕方・反薄明光線
昨夕は低空まで良く晴れて、美しい二日月が見えました。西の遠方に入道雲があったようで、反薄明光線が長く伸びています(左画像)。この画像中央少し下に月があるんですが、分かりますか?

夏からの数ヶ月は夕方の黄道・白道が南に寝てしまうため、月齢の割に高度が低くて観察し辛くなります。この月も望遠鏡で拡大撮影しようか迷ったのですが、かなり低くて電線にかかってしまうことや、その他機材設置場所などの都合により止めました。

代わりに高倍率ズームデジカメで撮ったのが右下画像。望遠鏡での拡大に比べて解像度が劣りますが、クレーター配置は何とか判別できますね。明るいうちの撮影なので元々コントラストが弱いですから、色を落として明暗だけ強くしてあります。

20230818月
月末には今月二回目の満月を迎えます。31日の満月は今年の満月のなかで最大。と言うことは、16日に迎えた今月の新月は年間最小なのでしょうか?計算してみると確かにその通りでした。ただしこれはたまたま一致しただけのことで、ひとつ後の新月が年間最小になることもあります。例えば2024年の満月最大は10月17日で、新月最小は11月1日…つまり翌月になっています。

ともかく、今は最小の新月から最大の満月へ向かっている時期なのですね。一定条件に設置した簡易望遠鏡で壁や画用紙に投影し、日々大きさを測ってみると、このことを確かめることができるでしょう。

20230819西村彗星(C/2023 P1)
低いため条件は悪いけれど、アンペールの二つ星(2023年6月27日記事参照)が24日日没後すぐのころ、また月没間際ですがマギヌスの魔女(2023年5月9日記事参照)も同じ24日21時台に見えるはず。余裕があれば望遠鏡で探してみてください。月面探査を目指すインド、ロシア、日本の動向も目が離せませんね。

このあと今朝まで晴れが続いていたため、早起きして西村彗星(C/2023 P1)に再挑戦。今回は薄明時間いっぱいまで使って写すことができました(左画像)。

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