今年は「ぎりぎり夏至」2023/06/21

夏至の日付変化
本日は2023年の夏至。でも太陽系のどこかがほんの少し違っていたら、明日になっていたかも知れません。

2022年3月21日記事で、二十四節気(瞬時)が日付境界にとても近い「ぎりぎり二十四節気」というのをご紹介したことがあります。地球が太陽を1年かけて周回する360°を15°ずつ区切り、到達日時を計算したのが計算上の二十四節気瞬時。公転は様々な影響を受けてふらつきが生じるため、同じ節気でも毎年日付や時刻が変化します。

左上図は1800年から2200年までの夏至を計算してグラフにしたもの。縦軸が年と月を取り去った「日時(JST)」を表します。(時刻は小数換算。例えば1日12:00:00なら1.5、23日19:48:00なら23.825。)この範囲での夏至瞬時は20日以上・24日未満に収まっていますね。細かいギザギザは閏日挿入による変化です。

今年の夏至瞬時は21日23:57:49(※あくまで個人計算)です。22日になるまで残り2分11秒しかありません。図を見ると似たようなことが1903年にも起こっており、このときはわずかに日をまたいで23日0:04:15でした。これだけ細かく上下してるのですから、二十四節気のどれかがギリギリになる事態は少なからず起こるでしょう。個人的な最大の関心は「2030年の雨水」。 計算上の瞬時は2月18日23:59:56ですから、秒の桁を切り捨てるか、四捨五入するかで日付が変わってしまいます。その頃までに閏秒がどうなっているかによっても変わるでしょう。国立天文台がどう判断するか楽しみ。

参考:
日出没・暦関連の記事(ブログ内)
ユーティリティ「太陽と月の時刻表/夜空の時刻表」

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