2023年で最も日の入りが遅いシーズンです2023/06/29

2023年日没最遅マップ
夏至から一週間あまり過ぎました。毎年この時期に訪れるのが「一年のなかで最も日没が遅い日」です。もう北海道や東北北部は昨日までに通過し、今日は本州の多くが日没最遅日を迎えています。

左は2023年の日没最遅日マップ。各帯は去年に比べ若干北上しています。来年の閏日より後に訪れる日出最早や日没最遅は4年ぶんのずれを相殺するように大きく南下します。その年ぶんの地図しか見ていないと気がつきませんが、閏日調整の影響を受ける事象のひとつが、この日出最早・日没最遅を示す帯の北上・南下なのです。

20230629太陽
さて当地・茨城県南部は昨日一日不安定な天気でした。午後から夜中にかけて雷雲が通過、何度も竜巻注意情報が発令されました。今日はゆっくり回復して昼前には青空が広がりましたが、県北のほうでは昨日と同じように雷雲が通過しているようです。

20230629太陽リム
左は13:50ごろの太陽。右リムにいくつかの活動領域が消えたため、今日見えているのは12ヶ所。北半球中央子午線上に見えているのは13354です。これはかなり大きいため、試しに太陽観察グラス越しに肉眼で見たらあっさり見えました。しばらくは視認できそうです。日没直前で十分暗くなった真っ赤な太陽なら、ノーフィルターで黒点が写るかも。(※光学ファインダーは絶対のぞかないでください。失明します。)

大きなプロミネンスはありませんが、左下リムの奇妙な形のものが気になります。右上リムに近づいてきたダークフィラメントも期待しましょう。

それにしても蒸し暑い…。夜になって気温が下がったら一気に雲が湧きそうです。明日はまたまた不安定な予報。気象庁アメダス速報値の本日0時から15時までの集計による夏日地点数は814、真夏日地点数は370、猛暑日地点数は2、酷暑日地点数は0。まだセミの声は聞こえません。

参考:
日出没・暦関連の記事(ブログ内)
アーカイブ「地図で見る日出没の季節変化」
アーカイブ「梅雨」
ユーティリティ「太陽と月の時刻表/夜空の時刻表」