久しぶりに紫金山・ATLAS彗星を撮ると…2023/06/18

20230617_紫金山・ATLAS彗星(C/2023 A3)
昨夜から今朝も晴れ。梅雨時に二晩連続で晴れるとは…。ただし透明度はかなり悪く、薄雲がかかったような空でした。また夜半前まで時おり3m/s程度の風が吹いていたため、惑星などの強拡大は諦めました。久しぶりに紫金山・ATLAS彗星(C/2023 A3)に望遠鏡を向けました。

相変わらず撮影中はどこにあるか分からない暗さですが、彗星位置基準で合成すると姿を現します(左画像)。透明度が悪かったので2時間露出でもはっきりしませんが、いつものように小惑星みたいな点像。特に頭部が大きくなったようなこともありません。

ただ、ひとつ気付いたことがありました。東南東(左下)方向にごく淡い尾のような筋が見えるのです。微かな人工衛星が通過した等の見間違えかも知れないですが、浅めの明るさにすると確かにあるような…。しかも結構長い!?かつての小惑星Gaultを彷彿とさせますね。念のため軌道から尾の方向角を計算したら121°付近(天の北から左回り)でした。画像の位置と矛盾しません。地心距離5.64AU以上と木星並に遠いので、もし尾だとしたらかなり長いでしょう。でも他の撮影例が見つからないため確証がありません。少なくとも三例ほど証拠写真がなければ見間違いでしょう。うーん、透明度の良い空で撮ってみたい…。

20230618_M13
彗星撮影後、機材調整のためM13を撮影(右画像)。適当仕上げのため画質は酷いです。ひと晩前ほどの振動は見られないものの、なかなか点像にならなくて苦労しました。望遠鏡の向きに左右されるのと、どうもクランプの効きが甘いような…。もう少し調査・調整が必要そうです。

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