静岡の西村さんと三重の中村さんが突発天体発見2023/04/04

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4月1日未明、静岡県の西村栄男さんと三重県の中村祐二さんがヘルクレス座に13等台の突発天体を発見したとのこと。報告は西村さん(発見時刻3:05)、中村さん(同2:10)の順で、それぞれ独立発見だそうです。

情報は2日にいただきましたが、3日朝まで晴れることが無かったので今日4日未明に撮影してみました。青白い星のようで矮新星っぽい感じです。

明け方にはもう夏の大三角が天頂にかかり、街中でなければ天の川がよく見える時期ですね。今朝方は月が残っていて、空全体も霞みがかったようにくすんでいたためはっきりしません。ほんとうに季節の巡りは早い、早い。

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その他、昨夕は低空の水星を発見。そのあと国際宇宙ステーションの天頂通過を眺め、更に南中を過ぎた月を観察しました。左は21:50前の撮影で、太陽黄経差は約150.07°、撮影高度は約60.47°、月齢12.86。寒暖の差が大きかったせいかシーイングはかなりひどく、細部がまったく見えませんでした。

月相が進み、明暗境界にはバベジ、ダモアゾー、シルサリス、ヴィエタ、シッカルトなどが並びます。バイイ、ル・ジャンティにも少し光が当たり始めました。これくらいの位相で見える赤道南側の明暗境界の凸凹は、上弦頃の南部の明暗境界よりも彫りが深く感じるから不思議です。 緯度秤動が少しずつ北へ移動し始めてるので、南極側も次第に見えにくくなります。

リュンカー山が欠け際近くでとてもよく見えています。またマリウス・クレーター周囲にたくさん点在するドーム地形もよく見えますね。ちなみに撮影時のリュンカー山における太陽高度は約3.19°。2019年6月28日記事に書きましたが、標高の低い山やドーム 、リンクルリッジなどの地形は月面での太陽高度が10°未満、できれば5°以下あたりで観るのが良いようです。

4月6日13:35ごろに満月を迎えますから、明日夜はほぼ丸い月が昇るでしょう。今日現在の予報では、関東は雲の多い夜になりそうです。

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