月とオリオン宇宙船のツーショット ― 2022/11/28
昨夕はよく晴れて、夕方に回った月をようやく目にすることができました。月齢は既に3.39。三日月より大きくなっていたのですね。
左は17:25頃の撮影。月を中心に周囲の様子を撮影してみました。背景にいて座の星々が写っているのですが、どうしても撮影したかったのがアルテミス1・オリオン宇宙船とのツーショット。もちろん宇宙船は小さすぎ、暗すぎて写りませんが、月とそれを探査する宇宙船の実際の位置を含めた“ツーショット”は今この瞬間しか記録できません。(→※大型機材を使い工夫すれば実際の宇宙船の光も地上から写せるようです→SpaceWeather投稿画像。やってみたい!)
昨夜のオリオン宇宙船は、いて座の有名なアステリズム「テレベルム」の凧型四角形近くにいました(赤二重丸のところ)。右下の4星は南斗六星のひしゃくの升部分。月も宇宙船も日々相対的に動きますので、一日ごとに場所を変えます。日本から見ると28日宵に月の東側で一番近く見え、29日夕方は西側へ移ります。宇宙船は地球から見ると月の向こう側を逆行しているので、月に対してどんどん西へ向かうのですね。
既に報じられていますが、有人用に作られた宇宙船としてはアポロ13号の最遠記録400171kmを越えています。いろいろ情報が錯綜していて正確な時刻や距離が掴みづらかったので、JPL-HORIZONS(rev.2022.11.26)をもとにグラフ化してみました(右図)。400171kmというのは地心距離ではなく、地表からの距離と考えればデータの整合性が概ね取れました。
この図の青線は地心距離をグラフにしてますが、地球平均半径を差し引いて400171kmを越えたのは26日22:41JST、(NASAの報道ではグレイ文字の22:42JST)、また地心から最遠となるのは29日6:06JST(予定)です。(※差し引くべきは地球平均半径ではなく、ロケット射出地点の地心半径+標高という考えもあります。このあたりの明確な資料は見つかりませんでした。)なおrev.2022.11.26データでは12月4日にデータの不連続が確認できたので、まだグラフ後半の軌道は不確かだと考えられます。
昨夕の月の拡大撮影もしてみました(下A画像)。月齢がかさんでる割には高度が低く、シーイングの影響をもろに受けています。そのおかげ(?)で、満月になるころには高い空に輝くでしょう。
夜半までは晴れていたのですが少し体調が優れなかったので睡眠をとり、真夜中に再度起きてみました。かなり霞みがかった空でしたが、何とか日付が28日になるころの火星を撮影(下B画像)。シーイングはここ三日で一番悪く感じました。地球最接近までもうすぐです。
左は17:25頃の撮影。月を中心に周囲の様子を撮影してみました。背景にいて座の星々が写っているのですが、どうしても撮影したかったのがアルテミス1・オリオン宇宙船とのツーショット。もちろん宇宙船は小さすぎ、暗すぎて写りませんが、月とそれを探査する宇宙船の実際の位置を含めた“ツーショット”は今この瞬間しか記録できません。(→※大型機材を使い工夫すれば実際の宇宙船の光も地上から写せるようです→SpaceWeather投稿画像。やってみたい!)
昨夜のオリオン宇宙船は、いて座の有名なアステリズム「テレベルム」の凧型四角形近くにいました(赤二重丸のところ)。右下の4星は南斗六星のひしゃくの升部分。月も宇宙船も日々相対的に動きますので、一日ごとに場所を変えます。日本から見ると28日宵に月の東側で一番近く見え、29日夕方は西側へ移ります。宇宙船は地球から見ると月の向こう側を逆行しているので、月に対してどんどん西へ向かうのですね。
既に報じられていますが、有人用に作られた宇宙船としてはアポロ13号の最遠記録400171kmを越えています。いろいろ情報が錯綜していて正確な時刻や距離が掴みづらかったので、JPL-HORIZONS(rev.2022.11.26)をもとにグラフ化してみました(右図)。400171kmというのは地心距離ではなく、地表からの距離と考えればデータの整合性が概ね取れました。
この図の青線は地心距離をグラフにしてますが、地球平均半径を差し引いて400171kmを越えたのは26日22:41JST、(NASAの報道ではグレイ文字の22:42JST)、また地心から最遠となるのは29日6:06JST(予定)です。(※差し引くべきは地球平均半径ではなく、ロケット射出地点の地心半径+標高という考えもあります。このあたりの明確な資料は見つかりませんでした。)なおrev.2022.11.26データでは12月4日にデータの不連続が確認できたので、まだグラフ後半の軌道は不確かだと考えられます。
昨夕の月の拡大撮影もしてみました(下A画像)。月齢がかさんでる割には高度が低く、シーイングの影響をもろに受けています。そのおかげ(?)で、満月になるころには高い空に輝くでしょう。
夜半までは晴れていたのですが少し体調が優れなかったので睡眠をとり、真夜中に再度起きてみました。かなり霞みがかった空でしたが、何とか日付が28日になるころの火星を撮影(下B画像)。シーイングはここ三日で一番悪く感じました。地球最接近までもうすぐです。
【2022.11.29追記】
オリオン宇宙船は無事地球から最遠地点を通り抜けたようです。HORIZONSデータもrev.2022.11.28に更新されていたので、上図を描き直しました。不連続だったところも直っています。
オリオン宇宙船は無事地球から最遠地点を通り抜けたようです。HORIZONSデータもrev.2022.11.28に更新されていたので、上図を描き直しました。不連続だったところも直っています。