天気が下るなかの火星2022/11/26

20221125火星
昨日午後は飛行機雲が目立ち、翌日天気が崩れることを示唆していました。夕空の細い月も低空の雲に邪魔されてしまい、見つかりませんでた。もっとも西側は高度10°ほどまで近所の建物や電線群があり、もともと視界は悪いのですが…。

夜に入って一気に崩れるかと思ったのですが、夜半前までは時おり薄雲が通過するだけで快晴を保っています。そこで、ギリギリまで粘り火星をとらえてみました。左は25日23時過ぎの撮影で、輝面比は0.990に達しています。地球最接近まであと五夜に迫りましたね。

中央北寄りにオリンポス火山があるはずですが、よく分かりません。南極側の雲が南極中心に等方分布しているのではなく、キンメリアや大シルチス側にかなり偏っていることが分かります。シーイングがかなり悪く、撮影中から薄い雲が張り出して度々減光してしまいましたが、冬の大気でこれだけ見えてくれれば上々。真夜中基準で考えれば、最接近頃はマリネリスあたりが正面でしょうか。観察終了後は一気に曇ってしまい、6時間後には小雨が降り出しました。向こう一週間の天気が気になるところです。