オリオン宇宙船・飛行6日目の画像より ― 2022/11/25
飛行6日目を迎えたアルテミス1・オリオン宇宙船の撮影画像が15枚あまりNASA・アルテミスのFlickrに届いていましたので、また場所を特定してみたいと思います。
今度はかなりクローズアップなので強敵です。しかも月面撮影用に調整されたカメラではなく、光学航行システム用の画像なので画質が荒い…。でもまぁ、だいたいどのあたりを飛んでいるか、撮影日の月相や太陽方向がどちらかが分かれば絞り込むことはできますね。ぱっと見て地形の影がほとんど見えないことから、高緯度地域ではなく、太陽光がたっぷり照射している月の赤道付近だと分かるでしょう。
たくさんある中から「art001e000345」(左上画像)と「art001e000341」(右下画像)を選び、どのあたりか示します。下1画像はNASA-MOON TREKからの引用で、豊の海から月面裏側にかけての全体地図、下2画像は下1画像の緑矩形を拡大したもの。下2画像内のAからGまでのクレーター位置がアルテミス画像内に書かれているマーカーに対応します。参考までにABを含むクレーターはPannekoek、CはDellinger、FはChaplygin。残りの画像もこれらの周辺ですから、重複して写っている地形が見つかればすぐ分かりますよ。
一連の画像以外は公開されていませんからはっきり分かりませんが、少なくともオリオン宇宙船の光学航行カメラは月の赤道付近の地形をとらえつつ位置や方向を見定めているのかも知れません。今のところ月周囲にGPSのような測位システムは構築されていませんから、宇宙船が自身の位置をどう把握するかは地球周回衛星より難易度がずっと高いはずです。
MOON TREKの月面図は上方向が月の北極方向で、まっすぐ見下ろした直交座標地図として整っているけれど、アルテミス画像は月近くから月縁に向かって斜めに撮影してる上に視線に対して傾いていますので、頭を柔らかくしないとなかなか特定できませんね。ジグソーパズルよりもたちが悪い(?)。私は特殊なAI認識ソフトなどを使った訳じゃなく、ひたすら月面図とにらめっこして1時間ほどかかりました。みなさんも頭の体操のつもりでやってみてください。
今度はかなりクローズアップなので強敵です。しかも月面撮影用に調整されたカメラではなく、光学航行システム用の画像なので画質が荒い…。でもまぁ、だいたいどのあたりを飛んでいるか、撮影日の月相や太陽方向がどちらかが分かれば絞り込むことはできますね。ぱっと見て地形の影がほとんど見えないことから、高緯度地域ではなく、太陽光がたっぷり照射している月の赤道付近だと分かるでしょう。
たくさんある中から「art001e000345」(左上画像)と「art001e000341」(右下画像)を選び、どのあたりか示します。下1画像はNASA-MOON TREKからの引用で、豊の海から月面裏側にかけての全体地図、下2画像は下1画像の緑矩形を拡大したもの。下2画像内のAからGまでのクレーター位置がアルテミス画像内に書かれているマーカーに対応します。参考までにABを含むクレーターはPannekoek、CはDellinger、FはChaplygin。残りの画像もこれらの周辺ですから、重複して写っている地形が見つかればすぐ分かりますよ。
一連の画像以外は公開されていませんからはっきり分かりませんが、少なくともオリオン宇宙船の光学航行カメラは月の赤道付近の地形をとらえつつ位置や方向を見定めているのかも知れません。今のところ月周囲にGPSのような測位システムは構築されていませんから、宇宙船が自身の位置をどう把握するかは地球周回衛星より難易度がずっと高いはずです。
MOON TREKの月面図は上方向が月の北極方向で、まっすぐ見下ろした直交座標地図として整っているけれど、アルテミス画像は月近くから月縁に向かって斜めに撮影してる上に視線に対して傾いていますので、頭を柔らかくしないとなかなか特定できませんね。ジグソーパズルよりもたちが悪い(?)。私は特殊なAI認識ソフトなどを使った訳じゃなく、ひたすら月面図とにらめっこして1時間ほどかかりました。みなさんも頭の体操のつもりでやってみてください。