霧越しの月と火星 ― 2022/11/16
昨日は一日雨。夜から今朝にかけて回復するも濃霧の予報で、案の定夜半前から濃い霧が発生しました。ただそれまではよく星が見えていたため、タイミングを見て何か観察しようともくろんでいました。
火星が高くなってきた時間を見計らい、望遠鏡をセット。ところが機材を外気に慣らすわずかな間に霧に追いつかれてしまいました。登っていたはずの月すら見えず、万事休す…。霧は盛衰の波があったので諦めず待っていたら、天頂付近に30分程度の晴れ間がやって来てくれました。完全に晴れてる訳ではないものの、何とか月と火星を見ることができました。
左の月は16日3時前ごろの撮影で、太陽黄経差は約261.11°、撮影高度は56.71°、月齢21.30。下弦まで20時間を切っています。直近の三日月の頃から次第に地心距離が遠くなっており、ずいぶん小さく感じました。でも14日15:36に遠地点を過ぎていますから、また徐々に大きくなるでしょう。次の三日月(11月26日ごろ)もまた視直径が大きくなります。
火星の地球最接近まで残り半月となりました。右は16日2:30前ごろの撮影で、視直径は16.5″、輝面比は97%を越えました。今のところ砂嵐の心配もなくクリアです。霧越しの上にシーイングも悪かったですが、北極側を覆う分厚い雲や、大シルチス、イシディス、ヘラスなど良く見えていました。
最接近の12月1日までに何周も自転するので、0時ごろ観るとタルシス三山や太陽湖あたりが正面に来るでしょう。最接近時は視直径17.20″ですから、今とほぼ一緒です。晴れるとは限りませんので、チャンスを見つけて観察してくださいね。
火星が高くなってきた時間を見計らい、望遠鏡をセット。ところが機材を外気に慣らすわずかな間に霧に追いつかれてしまいました。登っていたはずの月すら見えず、万事休す…。霧は盛衰の波があったので諦めず待っていたら、天頂付近に30分程度の晴れ間がやって来てくれました。完全に晴れてる訳ではないものの、何とか月と火星を見ることができました。
左の月は16日3時前ごろの撮影で、太陽黄経差は約261.11°、撮影高度は56.71°、月齢21.30。下弦まで20時間を切っています。直近の三日月の頃から次第に地心距離が遠くなっており、ずいぶん小さく感じました。でも14日15:36に遠地点を過ぎていますから、また徐々に大きくなるでしょう。次の三日月(11月26日ごろ)もまた視直径が大きくなります。
火星の地球最接近まで残り半月となりました。右は16日2:30前ごろの撮影で、視直径は16.5″、輝面比は97%を越えました。今のところ砂嵐の心配もなくクリアです。霧越しの上にシーイングも悪かったですが、北極側を覆う分厚い雲や、大シルチス、イシディス、ヘラスなど良く見えていました。
最接近の12月1日までに何周も自転するので、0時ごろ観るとタルシス三山や太陽湖あたりが正面に来るでしょう。最接近時は視直径17.20″ですから、今とほぼ一緒です。晴れるとは限りませんので、チャンスを見つけて観察してくださいね。