満月過ぎの花粉光環2018/03/03

20180302満月の花粉光環
昨夜から今朝にかけて満月をちょっと過ぎた月が空を飾ったのですが、日中に太陽を使って撮影したのと同じ道具で花粉光環を写してみました。(※カメラは異なります。)この道具は黒く塗った木製の玉を細い棒に付けたもので、光源のまぶしさを遮蔽するために作りました。

月の場合は光環も淡いため、露出を伸ばしたり感度を上げる必要があります。ところがある程度拡大して撮ると、露出の間に月や星々が日周で動いてしまうのです。これを避けるには日周追尾が出来る架台に載せるか、あるいは露出をギリギリまで短くして感度向上で対処する必要があります。さすがに光環のためだけに大きな機材を組むのは面倒なので、固定撮影で可能な条件を模索することになるでしょう。

また太陽の場合よりも絞りを開ける必要があるため、新たな弊害が生まれます。左上画像に写っていますが、多角形の「絞り羽根」が起こす回折像が出てしまうのです。これを避けるにはF10程度まで絞ったりレンズの前に円形絞りを付けるしかありませんが、どちらにしても更に露出が必要になってしまいますね。淡い光環を撮影するのはなかなか難しい…。

取りあえず…1日前の夜と同程度の花粉光環が見えていました。

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