台風1号はまだ先かな? ― 2016/04/29
【台風1号発生の遅さランキング】
年 | 発生日時(JST) | 年間台風数 |
---|---|---|
1998年台風1号 | 7月9日15:00 | 16 |
1983年台風1号 | 6月25日15:00 | 23 |
1984年台風1号 | 6月9日15:00 | 27 |
2001年台風1号 | 5月11日9:00 | 26 |
2006年台風1号 | 5月9日21:00 | 23 |
2011年台風1号 | 5月7日21:00 | 21 |
2000年台風1号 | 5月7日9:00 | 23 |
2009年台風1号 | 5月3日3:00 | 22 |
1995年台風1号 | 4月29日9:00 | 23 |
1999年台風1号 | 4月23日21:00 | 22 |
2015年5月13日の記事下の「月別発生個数」グラフを見ると分かるように、台風は2月がもっとも少なくなる傾向です。各年の台風1号はいつごろ発生するのか1981年から2015年までの35年間を調べると、遅い順トップ10は右表のようでした。(いちばん早かったのは2013年1月3日!)
表には、併せてその年に発生した台風の数も示しました。つまり発生日から大晦日までの間にこの数の台風が生まれたということです。台風1個あたりの密度を計算すると、35年間平均で11.66(日/個)。この平均と比較すると、右表のトップ10はいずれも平均より短くなりました。サンプル数が少ないので断言はできませんが、つまりは「台風1号が遅い年は発生サイクルが短い傾向にある」ということですね。
左図は元旦から台風1号発生までにかかった日数(横軸)と、その年の台風数(縦軸)を描いたグラフ。いちばん右下の○印が、約190日もかかった1998年ですね。無理して回帰曲線を描くと右下がり傾向となりました。これは気象現象というより、単純に「たくさん発生するには残り時間が少ない」からでしょう。1998年の1号なんて既に夏中盤ですから。悪天候で作物の開花が遅れれば、自ずと収穫がせわしなくなるのに似てます。
今月も明日1日を残すのみ。元旦から数えて今日が120日目、明後日5月1日は八十八夜(立春から88日目)です。すでに右上表のトップ10入りは確実なのです。