今日の太陽と内暈2016/04/22

20160422太陽
昨日夕方からしっかりした雨が降りました。雨は明け方まで残りましたが、午前中からゆっくり回復しました。でも雲が多い日です。

20160422太陽リム
左はようやくまとまった晴れ間が出た12時前の撮影。撮影時は風がやや吹いて、望遠鏡が揺れまくりです。いつの間にか左に小さな黒点を伴う活動領域12533がいました。またその左下リムにやや活発なプロミネンスが見えています。

20160422内暈
午後ははぐれ雲の向こうに絹雲が広がっていました。何か見えないか時折観察したところ、14時半前後に内暈が姿を見せた時間がありました(右画像)。これ以外の現象は確認できませんでした。

南中の太陽がかなり高く感じられるようになり、気温がとても上がりました。これからは昼間の現象も楽しみな季節ですね。

熊本地震の震源推移を見る2016/04/22

ブログ内の熊本地震関係記事はインデックスページからたどってください。

20160421正午レーダー
4月14日夜に発生した熊本地震から昨日で丸一週間。余震はいまだに続いているようです。昨日午後から関東では結構な雨でしたが、この雨を降らせた前線は午前中から九州にさしかかって、昼前には地震の被災地に大雨を降らせました。左は気象庁サイトによる21日正午の降雨レーダー画像です。かわいそうなほど被災地が真っ赤ですね…。レーダーで追いかけてみると、熊本の雨が途切れてきたのは18時台になってからでした。

ところで17日のブログ記事をまとめた以降、ずっと余震の推移に注目していました。多くのみなさんが気にしていたことでしょう。ところが気象庁から発表される震源リストの更新が15日以降止まってしまいました。膨大な処理をしなければならない現場の混乱っぷりが伺い知れます。報道による「余震○百回」という情報はいつ何をどんな基準で集計したかまで書いてないことが多いです。しばらく気をもんでいましたが、やっと昨夕に新たなデータが追加され始めました。(追記:地震回数の推移データは4月24日の記事、また震源数の推移は5月2日の記事にそれぞれまとめました。本記事と併せてご覧ください。)

余震回数やその場所について、たとえば1日毎に地図にまとめたものや過去1週間の累積はあちこちで見かけます。でも自分の探し方が悪いのか、時間推移まで分かるものは見つかりません。そこで下のようなGoogle地図を自作してみました。指定時間単位で震央位置の推移を閲覧可能です。前震から本震へ移る様子などが分かりやすくなりました(→14日21時台を含む時間帯からスタートしてみましょう)。短時間の突貫プログラミングでバグが残っているかも知れませんが、何かの参考になれば幸いです。(地図下部のコメントもお読みください。)

         


中央位置
選択震源
コメント

【解説とおねがい】
  • 最終更新:2016/06/02-10:15(5月31日までの震源リストを反映)

  • 上記日時までに気象庁が発表した震源リストを国土地理院地図(Leaflet仕様)に描きました。元データは今後長い時間をかけて修正が入ると思われますから、この地図は暫定的なものです。なおデータは北緯30°から34.5°まで、東経128°から132.8°までの矩形内で、マグニチュード1以上のもののみを震源リストから抽出して使いました。(離島を除く九州地域をほぼカバーします。)データは適当な期間まで不定期で入れ替える予定→5月31日分にて終了しました。

  • 地図上のボタンやリストボックスで操作してください。(指定した時間間隔での震源推移を可視化することがこの地図の目的です。)赤丸の大きさはマグニチュード、中心位置は震央に応じています。赤丸をクリックすると該当地震の詳細情報がポップアップ表示されます。最大震度は2016年5月末までにデータが公開されているもののみ表記します。(地図作成時点で震度2以下の小さなものは全てが発表されてはいません。)地図は拡大縮小、地図種類変更などの操作が可能です。(2018/09/09追記:GoogleMap版から国土地理院地図Leaflet版へ変更しました。)

  • 赤丸が示す震央位置はもともと精度に準じた誤差幅を持つ値です。(拡大すると格子状に分布したように見えますね。)赤丸直下が発生位置とは限りません。詳しくはこちらの地図下の解説の通りです。また赤丸が濃く見えるのは同位置で複数回起こっているケースです。

  • 説明図
  • 地図をドラッグ移動すると、地図中央(+アイコン位置)の緯度経度が地図下「中央位置」に表示されます。また震央マーカーをクリックするとポップアップ情報の震央位置が地図下「選択震源」にも表示されます。震央を選択したまま地図を移動すると、「コメント」欄に中央位置から震央までの測地距離が表示されます。地球を回転楕円体とし標高を無視して計算した近似値ですが、目安として役立つでしょう。お近くの方は自分の住所と震度の大きい震源とで測ってみてください。(震央までの距離と震源までの距離は違います。右図をご覧ください。)

  • 震央を選択しても距離が表示されないときは、一度ポップアップ表示を消してから、再度震央を選択してください。
  • 正確さを心掛けましたが、個人の興味で作ったものですから責任は持てません。参考程度の閲覧に留めてくださいね。データが自動更新されるわけではありません。情報は必ず大元の気象庁のもので確認しましょう。(※気象庁の元データは後日に大幅な修正が入りました。)

  • 地震のデータや分析については気象庁の発表資料や、福岡管区気象台の地震解説資料などに詳しく書かれています。日々更新されていますのでご覧ください。

参考:
2016年熊本地震に関係する記事(ブログ内)