良い月夜なのにシーイング最悪… ― 2023/11/25
昨夜は強風と雲の通過があり、月を拝めたのは予定を大幅に過ぎた南中前ごろでした。シーイングは2/10程度と酷く、モニター画面で酔ってしまうほど揺らめいていました。こんな日は撮影や観察をあきらめるのが吉かも知れません。でもついつい…。欠け際を中心に10シーンほど撮った中から3枚掲載。画質はどう処理しても全くシャキッとせず、ソフトウェアがスタックエラーを頻発する始末。無難にまとめてあります。
左は欠け際に姿を現したアリスタルコスを含め、コペルニクスまで構図に入れてみました。プリンツ谷などうまく取り出せず、ランバートRも全く見えません。コペルニクスやエラトステネスなど、クレーター内外にまたがってアルベドが変化していることが分かるでしょう。コペルニクスなどの周囲には「dark halo crater(略称DHC)」と呼ばれる、周囲と内部が暗くなったクレーターが幾つもあります。満月に近くなると特に目立ち、ある意味満月期の楽しみでもあるでしょう。コペルニクスDHCグループの中でもゲイ・リュサックNは小さいながら一段と暗いように感じます。どうしてそんなに闇落ちしたのか…過去にどんなトラウマが?
右画像は虹の入り江から北極域にかけてのエリア。すっかり明るくなった入り江やプラトーを見ると、たった数日しか経っていないとは思えないほど劇的な変化です。J・ハーシェルの内部に光が当たり、複雑な起伏が読み取れます。ここから北上しつつフィロラオス周辺までの凸凹はいつ見ても同じ光景がなく、見飽きません。
奥のピタゴラスやパスカルあたりはまだ夜です。向こう二日内に夜明けを迎えますが、残念ながら秤動が不利なのでよく見えないと思われます。そもそも、天気が崩れるとの予報が…。
左画像は湿りの海付近。ヒッパルス谷やメルセニウス谷、リービヒ断崖などが見えてきました。キースπなどのドームは光が当たり過ぎてほとんど分かりません。ひと晩前は暗かったハインツェル内部も光で満ちてきました。
もう少しシーイングが落ち着いていたら面白い地物が盛りだくさんなのでしたが、もったいない晴れ間でした。せっかく風が止んでくれたのに…。またの機会を待つとしましょう。
左は欠け際に姿を現したアリスタルコスを含め、コペルニクスまで構図に入れてみました。プリンツ谷などうまく取り出せず、ランバートRも全く見えません。コペルニクスやエラトステネスなど、クレーター内外にまたがってアルベドが変化していることが分かるでしょう。コペルニクスなどの周囲には「dark halo crater(略称DHC)」と呼ばれる、周囲と内部が暗くなったクレーターが幾つもあります。満月に近くなると特に目立ち、ある意味満月期の楽しみでもあるでしょう。コペルニクスDHCグループの中でもゲイ・リュサックNは小さいながら一段と暗いように感じます。どうしてそんなに闇落ちしたのか…過去にどんなトラウマが?
右画像は虹の入り江から北極域にかけてのエリア。すっかり明るくなった入り江やプラトーを見ると、たった数日しか経っていないとは思えないほど劇的な変化です。J・ハーシェルの内部に光が当たり、複雑な起伏が読み取れます。ここから北上しつつフィロラオス周辺までの凸凹はいつ見ても同じ光景がなく、見飽きません。
奥のピタゴラスやパスカルあたりはまだ夜です。向こう二日内に夜明けを迎えますが、残念ながら秤動が不利なのでよく見えないと思われます。そもそも、天気が崩れるとの予報が…。
左画像は湿りの海付近。ヒッパルス谷やメルセニウス谷、リービヒ断崖などが見えてきました。キースπなどのドームは光が当たり過ぎてほとんど分かりません。ひと晩前は暗かったハインツェル内部も光で満ちてきました。
もう少しシーイングが落ち着いていたら面白い地物が盛りだくさんなのでしたが、もったいない晴れ間でした。せっかく風が止んでくれたのに…。またの機会を待つとしましょう。