冬の低い月は難物… ― 2023/11/20
昨夕は久しぶりに隣家の屋根から月が顔をのぞかせていたので、望遠鏡を向けてみました。新月からこっち、天気が安定しないのと月がずっと低かったのとで、肉眼でちらっと確認しただけだったのです。
案の定シーイングは最悪で、大きなクレーターもアメーバのように変形するほどでした。月の高度にしつこく雲が残っていたため撮影は無しと思ったのですが、観望を始めて30分ほどすると雲が切れたのでついカメラをセットしてしまった…。悪い癖ですね。劣悪環境でも何らかの現象を観測するときがありますから、目茶苦茶なシーイングでの撮影からどこまで復元できるかというスキルは大切です。
いくつか撮ったなかから4シーン掲載しました。全球画像はありません。やはり微小クレーターや幅の狭い谷などは全く取り出せませんでした。それでも川面から撮った川底画像からひとつひとつの小石のありかや形を探るようで面白いですね。風が吹かなかったのは不幸中の幸いです。向こう数日は晴れそうだから、また挑戦してみましょう。そう言えば今夜(20日宵)は月面Xかな?薄暮の頃はもう月面X&LOVEは全て出そろっていますね。