満月前の月と衝を迎える火星 ― 2022/12/08
昨夜から今朝にかけて透明度の良い星月夜が巡ってきました。今月の満月瞬時は8日13:08ごろで昼間になってしまいます。今夜晴れる保証はありませんので撮影しておくことにしました。
左は日付が8日になる少し前、23:30ごろの撮影で、太陽黄経差は約173.65°、撮影高度は約76.21°、月齢は13.65。満月瞬時の約13.5時間前ですね。まだ左リムに影が残っています。8日夜に見上げる月はもう満月を過ぎていますから、右側が少し欠け始まっていることでしょう。
気温は夜半前に2度台、でも湿度はやや低めです。冬のシーイングですから押して知るべしですが、一晩前よりはるかに落ち着いていました。月面A地形も明るく見えています。周囲まで明るいですからAの形には見えませんが、存在はしっかり確認できます。いいですねぇ、冬の満月。
もうひとつ、シーイングが悪すぎて前夜に撮れなかった火星も観察。右は8日0時過ぎの撮影で、ちょうど衝を迎える15時間足らず前の様子。輝面比0.9998ですから限りなく真ん丸に近いです。
20分ほどの露出中、後半ほど大気が乱れたものの、模様や雲がちゃんと写ってくれました。左やや下縁近くの雲はモニター画面でもしっかり見えていました。月もすぐ近くに輝き、火星・月・アルデバランがきれいな二等辺三角形を作っていました。この月と火星は8日にアメリカなどで「月による火星掩蔽」を起こします。日本からは見えませんが、海外の天文サイトなどで紹介されることでしょう。
左は日付が8日になる少し前、23:30ごろの撮影で、太陽黄経差は約173.65°、撮影高度は約76.21°、月齢は13.65。満月瞬時の約13.5時間前ですね。まだ左リムに影が残っています。8日夜に見上げる月はもう満月を過ぎていますから、右側が少し欠け始まっていることでしょう。
気温は夜半前に2度台、でも湿度はやや低めです。冬のシーイングですから押して知るべしですが、一晩前よりはるかに落ち着いていました。月面A地形も明るく見えています。周囲まで明るいですからAの形には見えませんが、存在はしっかり確認できます。いいですねぇ、冬の満月。
もうひとつ、シーイングが悪すぎて前夜に撮れなかった火星も観察。右は8日0時過ぎの撮影で、ちょうど衝を迎える15時間足らず前の様子。輝面比0.9998ですから限りなく真ん丸に近いです。
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【2022年12月8日の火星メモ】
- 黄経衝の瞬時:14:41:35 JST
- 赤経衝の瞬時:10:33:05 JST
- 位相角最小の瞬時:13:34:36 JST、1.4727°
- ※地球最接近:12月1日 11:11:36 JST、0.544465 AU
20分ほどの露出中、後半ほど大気が乱れたものの、模様や雲がちゃんと写ってくれました。左やや下縁近くの雲はモニター画面でもしっかり見えていました。月もすぐ近くに輝き、火星・月・アルデバランがきれいな二等辺三角形を作っていました。この月と火星は8日にアメリカなどで「月による火星掩蔽」を起こします。日本からは見えませんが、海外の天文サイトなどで紹介されることでしょう。