暗くなった火星が天王星に接近 ― 2021/01/21
昨夕に火星と天王星が接近を迎えました。天気に恵まれ、眺めることができました。
正確には21日4:40ごろ最接近なのですが天体は沈んでしまい見えません。左は20日21:20過ぎの撮影で、両惑星の離角は1.6°あまり。18日の撮影画像と同一機材、ほぼ同一縮尺ですから比べてみてください。画像の3分の2は同じ星が写っていますよ。今回は露出を倍にしたため、より暗い星まで写っています。
遠い天王星はほとんど動いていませんが、地球のお隣の火星は日毎に動きが肉眼でも分かります。…とは言え、これはあくまで「知っているから」が前提のお話し。まったく知らない状態で気づくことができるかと言われれば、自信がありません。大接近前後以外は火星も目立ちませんからね。
昨年10月の地球接近時にマイナス2.6等あった火星も、いまや0.2等。木星より明るかったのに、わずか三ヶ月半でベテルギウスと同じくらいまで暗くなりました。
なお2021年1月21日0:00JST現在、日本から見た太陽系の主要天体と月は差し渡しがわずか112°未満の範囲に収まっています(右図参照/Stellariumによるシミュレート)。月以外の天体離角は縮小のほうへ動いており、最終的に冥王星が金星の西へ移る1月28日(なんと105°台!)まで減り続けます。この奥行きを強く意識して空を見ると、新たな視点で物事が見えてくるのではないでしょうか。
正確には21日4:40ごろ最接近なのですが天体は沈んでしまい見えません。左は20日21:20過ぎの撮影で、両惑星の離角は1.6°あまり。18日の撮影画像と同一機材、ほぼ同一縮尺ですから比べてみてください。画像の3分の2は同じ星が写っていますよ。今回は露出を倍にしたため、より暗い星まで写っています。
遠い天王星はほとんど動いていませんが、地球のお隣の火星は日毎に動きが肉眼でも分かります。…とは言え、これはあくまで「知っているから」が前提のお話し。まったく知らない状態で気づくことができるかと言われれば、自信がありません。大接近前後以外は火星も目立ちませんからね。
昨年10月の地球接近時にマイナス2.6等あった火星も、いまや0.2等。木星より明るかったのに、わずか三ヶ月半でベテルギウスと同じくらいまで暗くなりました。
なお2021年1月21日0:00JST現在、日本から見た太陽系の主要天体と月は差し渡しがわずか112°未満の範囲に収まっています(右図参照/Stellariumによるシミュレート)。月以外の天体離角は縮小のほうへ動いており、最終的に冥王星が金星の西へ移る1月28日(なんと105°台!)まで減り続けます。この奥行きを強く意識して空を見ると、新たな視点で物事が見えてくるのではないでしょうか。