地球に大接近中のウィルタネン周期彗星2018/12/08

20181207ウィルタネン周期彗星(46P)
昨日昼過ぎに少し青空が見えたので、夜に起こる「火星と海王星の超接近」が見られるかも!と期待しましたが、その後は雲が多くなってしまいました。夕方の時点で確実にダメそうだったので、早めにフテ寝(仮眠)してからもう一度天気を確認すると、なんと薄雲越しに星が出ています。夜半の星を見るのは何日ぶりだろうかと、急いで機材を準備。もう火星は沈んでしまいましたが、ウィルタネン周期彗星(46P)が南中を過ぎてまだ見えているはず。

その後も雲が完全に取れることは無く、日付が変わる少し前、なかば強引に撮影を試みました。条件を変えつつ30コマほど撮影した中で、雲越しに彗星像を取り出せたのは半分ほど。それをコンポジットしたのが左画像です。撮影後は完全に曇ってしまいました。ウィルタネン周期彗星(46P)の地球最接近まであと10日(→参考記事)。その頃が光度のピークですが、大きなアウトバーストでもない限りもう光度変化は頭打ちでしょう。しかも12月中旬から半月ほどは月明かりの影響が避けられないため、向こう一週間が取りあえずの「観察最適期」と考えられます。空の良いところでは既に肉眼で見えているそうで、あとはお天気次第。

20181207ウィルタネン周期彗星(46P)
画像を見ると、雲越しに撮影したとは思えないほど緑のコマが広がっています。15′という角距離は満月の半径に匹敵します。左上画像を白黒反転したのが右画像。こうするとコマの広がりが分かりやすいでしょうか。条件が良い空では「満月の2倍の直径になってる」との観測報告も聞きます。次の新月まで見かけはこの状態を維持してくれそうなので、晴れたらぜひ探してください。

参考:
ウィルタネン周期彗星(46P)に関係する記事(ブログ内)

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