月明かりの中のウィルタネン彗星2018/12/20

  • 20181220ウィルタネン彗星とカリフォルニア星雲

  • 20181220ウィルタネン彗星



昨夜は少し雲が出た時間帯もありましたが、夜半過ぎから今日の明け方前まで概ね晴れました。既に月齢12を越していますが、月が建物などに隠れれば何とかウィルタネン周期彗星(46P)に望遠鏡を向けることができます。(要は望遠鏡への月光直射を避けられれば良いのです。)前夜よりもカリフォルニア星雲に近くなっているので、ダメ元で撮影してみました(上A画像)。

月と彗星の離角は30°あまりでしたが、どうにか星雲を取り出すことができました。バンドパスフィルターなどを駆使すれば星雲自体の長時間露光は簡単なのでしょうが、彗星は移動してしまうためワンシーン撮影はこれが限界です。500mm+APS-Cでも撮影しましたが(上B画像)、彗星が遠くなってしまったためか、あるいは月明かりのせいか、いつもの大きなコマではありませんでした。どのみちこれから小さくなり、1ヶ月に1等程度ずつ暗くなるので、これもまた大切なひとつの記録。それよりもビックリするほど北上したので、明け方が近くなっても沈まないで見えていることがすばらしい。月末には全国の多くの地域で「周極彗星」になるでしょう。

参考:
ウィルタネン周期彗星(46P)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽とハロ現象2018/12/20

20181220太陽
今朝明け方から雲が出始め、惑星たちの観察はできませんでした。午前中も雲が多かったですが、昼頃から青空が多くなりました。

20181220太陽リム
左は11:20頃の太陽。ちょっと分かり辛いですが、中央少し右上に模様の乱れがあります。ここに活動領域12731ができていました。この領域は15日の太陽などで出現が確認されていたものですが、いったん消えていました。同じ領域が出たり消えたりしています。プロミネンスはごく小規模のもののみでした。

この観察直前、まだ太陽に雲がかかっていた頃に光環と彩雲が組み合わさったような色彩が空を飾っていました(下A)。結構広範囲に広がっており、とても鮮やかでした。寒気が入り込んでいるのでしょうか。夕方には太陽左側の幻日がうっすらと見えました(下B)。

  • 20181220光環と彩雲

  • 20181220幻日