すばるから遠ざかるウィルタネン彗星2018/12/18

20181217ウィルタネン彗星(46P)とすばる
一昨日夜の「ウィルタネン彗星(46P)とプレアデス星団最接近&地球最接近」は天気が悪くて見逃しましたが、昨夜はよく晴れたので一日遅れの彗星を楽しみました。ただ、日中暖かかったくて夜もあまり冷え込まなかったことと、雨上がりで湿気が充満していたため、ものすごい結露に悩まされました。

左画像はプレアデス星団(すばる)から離れつつあるウィルタネン彗星。相変わらずコマが大きく見応えありますね。

今回は彗星と恒星の両方を点像にしてしまうコンポジット法で仕上げてみました。彗星のコマはすばる全体に匹敵するほど大きく広がっているようで、空の良いところならさぞ素晴らしい眺めでしょう。前夜ならこの半分ほどの離角でしたから、小型低倍率双眼鏡なら一緒の視野に見えていたと思います。

20181218ウィルタネン彗星(46P)
500mm+APS-Cでも撮影しました。撮影時はまだ月没前でしたが、月は西の低空だったので大きな影響はありませんでした。20日過ぎから数日は彗星と月が近いので、どう見えるか楽しみです。

相変わらず尾は淡すぎて写りませんが、核近傍の明るいジェットが何本も出ていることが確認されています。暗くなるまで色々な楽しみ方ができるので、ぜひ継続してご覧になってください。

参考:
ウィルタネン周期彗星(46P)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2018/12/18

20181218太陽
朝からよく晴れています。このところ明け方は氷点下でしたが、今朝はマイナスになりませんでした。辺り一面が雨でも降ったように結露しています。

20181218太陽リム
左は11:30頃の太陽。活動領域はありません。周囲に見えていた小さなプロミネンスもほとんど見えなくなりました。ほんとうに静穏な太陽面ですね。仮にいま極小期で、これから例年通りに活発化するとしても、黒点が増えてきたなぁと実感できるのは数年以上先の話。まだまだ辛抱の時期は続きそうですね。