ウィルタネン彗星、地球最接近まであとわずか2018/12/13

20181212ウィルタネン周期彗星(46P)
昨日は午前中まで結構雨が降り、午後の回復も夜半までずれ込みました。星空が戻ってきたのは22時頃からで、それまでは月が消えるほどの雲が流れていました。

22時以降は安定した空になったので、さっそく濡れた地面に望遠鏡を出し、西へ傾き始めたウィルタネン周期彗星(46P)を観察。透明度が良かったせいか、5cmファインダーでもぼんやりした彗星像を捕らえることができました。

左は500mm+APS-Cの画角で、9日撮影10日撮影の画像とあまり違いませんね。ただ、彗星高度がとても高くなったので、コマの淡い末端部が写りやすくなった気がします。だんだんプレアデス星団に近くなってきました。天気が持つと良いのですが…。

20181213バラ星雲
日付が変わる前には彗星撮影も終わったので、機材はそのままにして、いくつかの調整を兼ねてバラ星雲の長時間撮影を明け方近くまで行いました。こちらも透明度に助けられ、街中にしては良く写ってくれました(右画像)。

湿気があったにもかかわらず結露せず、しかも気温変動が2度以内に収まっていて、なかなか快適な観察となりました。観察中、ふたご座流星群と思われる明るい流れ星をふたつ数えました。

参考:
ウィルタネン周期彗星(46P)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2018/12/13

20181213太陽
朝からまた雲が多くなってしまいましたが、昼前に雲間から差し込んだわずかな太陽光を薄雲越しに撮影できました。実に約10日ぶりの太陽拝顔です。関東の冬としては本当に珍しく悪天続きですねぇ…。

20181213太陽リム
左は11時半前の撮影。活動領域はありません。右上と左下のリムに中規模のプロミネンスが見えました。あとは小さなプロミネンスがチラホラ。極小期にふさわしい(?)静穏な表情です。

地球の近日点通過は約20日後の2019年1月3日です(→アーカイブ「地球の近日点通過日と遠日点通過日」参照)。撮影・画像処理しているともう太陽の見かけがかなり大きい時期と分かります。逆に、大きくなったことを感じると「年末年始が近いな」とも感じます。