青空に月面Xが浮かびました ― 2018/01/24
今日は今年初めての月面Xデーです。明るい内にX地形に光が当たり始めるので、出現そのものを見るには青空の中で月を観察する必要があります。でも十分明るくなったX地形を楽しみたいなら、夜になってからでも大丈夫。夕方の観察会企画に打って付けの日でしょう。
当地・茨城県南部では流れる雲が度々あったものの、タイミングを見計らって観察できました。左画像はX地形全てに光が当たった15時過ぎに撮影したもの。X地形は下から4分の1ほどのところにありますので探してくださいね。月面上のX地形から見ると、太陽が地平下約0.5°まで登ってきた状態です。月は小さな天体ですので、X地形(クレーターの縁)のような高原は地平下からでも照らされます。
ところで、同様に昼間の観察をした2016年5月14日の画像と比べてみてください。月の形がずいぶん違いますね。2016年5月のほうは上弦過ぎ、対して今日は上弦前。月は上下左右に首を振るため、同じX地形の出現でも月の位相は毎回変わるのです。こうした違いを見てゆくのも面白いポイントではないでしょうか。
撮影中、雪雲の切れ端のような巻雲が何度も空を覆います。しかも5m/s近くの強風まで吹いていたので、青空の隙間を狙って月を撮影するのもなかなか大変でした。そんな中、目の端でごく弱い環天頂アークを捉えました。弧に見えたのは一瞬で、あとは雲がうまく通ってくれず、小さな虹の切れ端のようでした。見慣れてないと見逃すほど淡く、下A画像はかなりコントラストを上げており、下B画像はAを更に強くフィルター処理しています。ここまでしてしまうと、ふだん全く見えないカメラ特有の撮像ゴーストまで出てしまいますね。環天頂アークを囲むように見える同心円状の模様は私のカメラで出てしまう偽光学現象で、気象現象ではありません。こうした光学系の癖を知っておかないと、レンズのいたずらを自然現象と間違えてしまうので注意しましょう。
このあと空全体が厚めの雲に覆われてしまいました。ギリギリセーフ…。
参考:
月面Xに関係する記事(ブログ内)
当地・茨城県南部では流れる雲が度々あったものの、タイミングを見計らって観察できました。左画像はX地形全てに光が当たった15時過ぎに撮影したもの。X地形は下から4分の1ほどのところにありますので探してくださいね。月面上のX地形から見ると、太陽が地平下約0.5°まで登ってきた状態です。月は小さな天体ですので、X地形(クレーターの縁)のような高原は地平下からでも照らされます。
ところで、同様に昼間の観察をした2016年5月14日の画像と比べてみてください。月の形がずいぶん違いますね。2016年5月のほうは上弦過ぎ、対して今日は上弦前。月は上下左右に首を振るため、同じX地形の出現でも月の位相は毎回変わるのです。こうした違いを見てゆくのも面白いポイントではないでしょうか。
撮影中、雪雲の切れ端のような巻雲が何度も空を覆います。しかも5m/s近くの強風まで吹いていたので、青空の隙間を狙って月を撮影するのもなかなか大変でした。そんな中、目の端でごく弱い環天頂アークを捉えました。弧に見えたのは一瞬で、あとは雲がうまく通ってくれず、小さな虹の切れ端のようでした。見慣れてないと見逃すほど淡く、下A画像はかなりコントラストを上げており、下B画像はAを更に強くフィルター処理しています。ここまでしてしまうと、ふだん全く見えないカメラ特有の撮像ゴーストまで出てしまいますね。環天頂アークを囲むように見える同心円状の模様は私のカメラで出てしまう偽光学現象で、気象現象ではありません。こうした光学系の癖を知っておかないと、レンズのいたずらを自然現象と間違えてしまうので注意しましょう。
このあと空全体が厚めの雲に覆われてしまいました。ギリギリセーフ…。
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月面Xに関係する記事(ブログ内)




