雲に沈むSWAN彗星を掬い上げる2025/10/19

20251018_SWAN彗星(C/2025 R2)
17日宵はSWAN彗星(C/2025 R2)がM16・M17に4°内まで接近しました。翌18日の宵は両星雲の間を通過した直後ということで楽しみにしていたのに、日没前から大量の雲が押し寄せてきたのです。全国的に天気が下っているのは知ってましたが、関東の東外れは遅れるので間に合うかもと淡い期待を持っていたのですが……。少し待っても雲は厚くなる一方。機材をほったらかしにして不貞腐れつつ家事に戻りました。

2時間ほど経ち、ぼちぼち望遠鏡をしまおうと空を確認しに行くと、なんと西空の一部に晴れ間が。慌てて見える星を総動員して彗星を導入、雲越しながらSWAN彗星・M16・M17の競演を撮影できました。雲がひっきりなしに飛び交って晴れ間の位置は安定しないから、1コマ記録できただけでも奇跡。ちなみにこれは400mm+APS-Cの画角です。

露出終了時の彗星高度は9°を下回っており、10秒×50枚が限界。地球最接近二日前で移動が速い上に、恒星基準スタックのため彗星が動いています。画像右下には至近の電線が写っています。飛行機まで飛び入り参加。創造の柱なんて微塵も見えないゴミゴミした画像なので、下手な小細工はやめてそのまま掲載しました。一時は諦めていたけれど、一晩前よりも大きく撮れたから満足。

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