気象衛星が見たカムチャッカ半島の火災 ― 2016/06/08
こちらのニュースによると、カムチャッカ半島で大きな森林火災(野火/ニュースではwildfiresと表現)が起こっているようです。
早速NASA・FIRMSのサイトで調べてみました。左は6月7日時点のカムチャッカ半島を含むエリアで起こった火災場所。半島西海岸近くに赤マークが多数点在していますね。地図左下には北海道が描かれています。過去に遡って調べると、該当箇所で最初の火災が確認されたのは5月25日でした。
この範囲なら気象衛星ひまわりが撮影しているはずだと思い、閲覧してみました。下は6月5日から7日まで三日間の各正午に撮影された画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)。中でも6日の画像では火災による煙が西側オホーツク海へ向かい、その後は蛇行しながら南下して日本近海まで来ている様子がはっきり写っていました。半島右下には6月初め北日本に寒気をもたらした低気圧が次々とやってきて立派な渦を作ってますね。火災の煙はこの低気圧に吸い込まれているようなイメージです。