昨夕は18時前から突然の雷雨。雷は1時間ほどで通り過ぎましたが、雨は断片的に夜半前まで続きました。日付が変わった頃から比較的透明度の良い快星夜となりました。

あと二日で満月なので明け方まで月明かりが残ります。でも貴重な晴れ間ですから彗星をふたつ狙ってみました。ひとつはお馴染み、左画像のリニア彗星（252P）。へびつかい座の頭付近まで北上し、とても見やすい位置です。暗くなったとは言え、月明かりの中でこれだけしっかり写ってくれます。素晴らしいですね。

もうひとつは間もなく近日点通過を迎えるパンスターズ彗星（C/2013X1）。この彗星は2月中旬頃まで夕空に見えていました。（私が最後に観察できたのは2016年1月14日夕方。）その後増光しながら最近になって明け方に回ってきたのですが、薄明開始時点でやっと地平に顔を出すような有様でしたから、なかなか狙えません。何度か挑戦していたのですが天気が優れず、今朝やっと再会を果たしました。

下画像は航海薄明が始まる4時過ぎに撮影したもので、撮影開始高度は9°足らずしかありません。4時までは隣家の植木（画像左下隅が少し暗くなってます）に隠れていたため、うお座κ星を画面右上に入れておき、植木が大きく写り込む時刻から撮影を始めていました。周囲の星の様子から彗星は以前より明るいようですが、薄明のためコマがはぎ取られています。下右は下左を白黒反転したもの。何となく1時方向から2.5時方向にごく淡い尾が見える気がします…が、確証ありません。今後もう少し明るくなる予報ですが、南に低いため観察しづらくなってしまいます。見るなら今のうちかなぁ…でも晴れないなぁ。（いずれの画像も画角はだいたい2.7°×1.8°、上が天の北方向で、彗星位置基準の合成です。）


参考：
リニア彗星（252P）に関係する記事（ブログ内）