久しぶりの快晴夜に(彗星編)2016/04/30

20160429パンスターズ彗星(C/2014S2)
昨夕から今朝にかけて気温が低く推移し、冬のように引き締まった快星夜でした。気合いを入れて(?)しばらく観察できなかった彗星たちを眺めました。(同夜の火星とアンタレス接近の観察は別記事にまとめました。)今回の画像は全て画角はだいたい2.7°×1.8°、上が天の北方向で、彗星位置基準の合成です。

まず月が昇る夜半前にパンスターズ彗星(C/2014S2)を撮影。現在北斗七星の近くにいて、夜半前には南中します。ゆっくり減光中ですがまだ10等台なので見応えがあり、高度が高いこともあって良く写りました。左画像ではしっぽもちゃんと分かりますね。

20160430リニア彗星(252P)
お次は3月下旬から4月にかけて話題を振りまいてくれたリニア彗星(252P)。相変わらずへびつかい座をうろうろしています。こちらはそろそろ暗くなったかと思いきや、全く衰えていませんでした。6等台後半をキープといったところでしょうか。

右の撮影は日付が今日になって30分ほど経ち、既に月が地面から顔を出していた状態です。4月20日の撮影と同じ機材ですが、若干暗くなった程度でまだまだ行けそうです。鬼のように移動していた頃に比べ、動きがかなりゆっくりになりましたね。

20160430パンスターズ彗星(C/2013X1)
最後は気になっていた明け方低空のパンスターズ彗星(C/2013X1)。うお座の一角にいます。これも4月20日に撮影していますが、そのときより若干早めに高度が上がるようになりました。と言っても少しずつ南下しているため、相殺されてしまうのですが…。わずかでも早く撮影開始できるのは、超低空で薄明に追われる彗星撮影にとって大助かりです。

左は3:30過ぎ、既に天文薄明は始まっています。でも前回の撮影が航海薄明時だったから天と地の差ですね。パンスターズ彗星はかなり明るく見え、核がしっかりしています。ただ相変わらず尾が見えません。

現在のトップ3の彗星を一夜で完走できて幸せでした。明け方の月が美しかったけれど、その頃はもう体力の限界…。

参考:
リニア彗星(252P)に関係する記事(ブログ内)

久しぶりの快晴夜に(火星とアンタレス編)2016/04/30


20160430さそり座の火星
昨夕から冬のように引き締まった快晴となりました。昼と同じようにときおり風が強めだったものの、一晩中快星夜に恵まれました。(同夜の彗星観察は別記事にまとめました。)

ところで、4月4日の記事に書きましたが、数日前に火星がさそり座のアンタレスに接近しました。両星の離角は5°弱で、晴れた地方なら赤さを競い合う星々を眺められたことでしょう。残念ながら当地ではずっと悪天候で見えませんでしたが、今朝方はたっぷり堪能できました。

アンタレスは「火星に対抗する星」の意味を持つネーミング。火星との赤さ競争では引けを取りません。でもあと1ヶ月ほどで地球に最接近する火星はいまとても明るく、光度は完全に負けています。こんなにギラギラ輝くのかと驚くほど、最近の火星は明るいのです。左上は1:30頃撮影したさそり座と火星。一番明るいのが火星で、その下に見えるやや暗めの赤い星がアンタレス。火星の左にある明るい星は土星です。

20160430火星とアンタレスの接近
火星、土星、アンタレスを含むさそり座頭部付近を拡大撮影したのが右画像。色合いが分かるようにじみフィルターを使っています。ただ、東(画面左方向)にはもう下弦の月が昇っていたため、背景が明るくかぶってしまいました。ただでさえ光害地なので残念です…。

前出の記事の通り、今年は8月25日頃にもう一度火星とアンタレスの接近が見られます。次回は今回よりもずっと近く、およそ3分の1くらい。近年希な大接近ですから楽しみですね。良いお天気が巡ってきますように。

今日の太陽2016/04/30

20160430太陽
昨夜から引き続き良く晴れています。ただ昨日同様、日が昇ると共に風が強くなりました。(午前は4m/s前後、午後は7m/s前後までの強風となりました。)

20160430太陽リム
左は9:40頃の太陽。4月の太陽も最終です。右リムに近づいた12533や12537。中央に近くなった12535、12536、12538。そして左リムから登場した12539。各活動領域が活発そうですね。小さな黒点もあちこち見えます。あまり振るわなかったプロミネンスですが、最終日は左上にチョロッと出ました。5月はどんな太陽になるでしょうか。

4月の終わりに寒い日々2016/04/30

20160430-1200低気圧
当地・茨城県南では昨日から今日にかけ、強い北西の風が吹きました。方位に「北」が入る風はほとんど冷たいです。今朝方最も低くなったときの気温は7度前後。県南全域で一桁台、茨城県北では1.7度(常陸大宮市)というところもありました。

この強風をもたらしたのが、左の気象衛星画像に写っている北海道東側の巨大な低気圧です。(画像は30日12時現在、画像元:NICTサイエンスクラウド。)右下には同時刻における気象庁発表の実況天気図も掲載しました。日本および低気圧の位置(1000hPa以下の範囲)を着色しました。中心付近は964hPaだったんですね。強力な台風並みです。

強い風や低温は東日本や北日本全域で見られ、昨日から今日にかけて北海道では雪が積もったそうです。もうすぐ5月なのに。本日17時現在の24時間降雪量が15cmから30cm近くあるところも。道内では昨日の最高気温が2度に達しないところが多く見られました。4月末の最高気温が2度!?私は堪えられませんね…。

20160430-1200天気図
四季折々あるのは悪いことではないし、巨大面積国ほどでないにしろ日本も北から南まで意外に広いので、各種気候が取りそろっているのは当たり前。でも「住みにくい」と感じる方は当然いらっしゃるでしょう。「北海道は真夏以外寒いよ」とは良く聞きますが、だから今日のようなお天気に道民全員が慣れっこだとは言えません。近代都市が造られ、新幹線が走っても、気候的な住みやすさと住みにくさは表裏一体です。

20160430夕空
さて今夕の茨城は昨日の同時刻より5度ほど気温が高めに推移しているようです。夕日を見ると昨日より夕焼け色が濃く、少しくすんでいました(左画像)。でも空に伸びる飛行機雲はエンジンから出て10秒も持たずに消えているので、上空の水蒸気は少なそうです。良い星月夜に出会えるでしょうか。