アルデバランの掩蔽がありました2016/02/16

20160216月とアルデバラン
今夕に空を仰いだ方は、月の側に星があったことに気がついたでしょうか。この星はおうし座の一等星「アルデバラン」です。

実は本日、全国的に月がアルデバランを隠すという「掩蔽」現象が見られました。(→アーカイブ:1.5等星以上の掩蔽参照。)ただし現象そのものは空がまだ明るい内に終わってしまったため、望遠鏡で本格的な観測をした人でないと見えなかったでしょう。私自身も外出する用があったので見ることはできませんでした。

多くの方は「月がアルデバランを隠し終わって横並びになっている姿」を夕方になって初めて気がついたという訳です。左は空が暗くなりつつある18:15の様子。上弦過ぎの月が眩しいため、段階露光+マスク合成してアルデバランを目立たせています。目で見たほうが美しいですね。日本でのアルデバランの掩蔽は来年夏まで度々起こります。そのうち、夜に見えるのは今年の11月16日と来年2017年1月10日の2回だけのようです。

20160216_10501月
あらためて20:55頃に月単体で撮影しました。太陽黄経差105.01°、撮影高度55°弱、月齢は7.89です。前回この位相を撮影した2015年1月28日も、この時期にしては驚くほど揺らぎの少ない空でしたが、今夜も素晴らしくて前回以上の画像となりました。冬なのにたまにこういうことがあります。

昨日の月面Xデーから1日経って、もうX地形は全体に日が当たっていますね。パッと見たらどこがX地形か迷うくらい明るくなりました。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差72度以上、108度未満)
アーカイブ:1.5等星以上の掩蔽

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