金星と火星の接近およびコメット・マラソン ― 2015/11/04
久しぶりに見あげた快晴の明け方。惑星たちは相変わらずとても美しい星景を作り出していました。金星と木星は双眼鏡でいっぺんに見えないくらい離れ、木星の方がだいぶ高くなりました。いっぽう、金星と火星が親子のようにかわいらしく寄り添っています。最接近は昨日でしたが、明け方の時間を比較すれば昨日と今日とで1分角くらいしか違いません。
右は金星と火星のみを少し拡大撮影したもの。いやぁ…美しくてため息が出ますねぇ。夜明けが遅くなったのでたっぷり楽しめる時間があります。5時起きくらいの早起きの方なら、十分楽しめるのではないでしょうか。今後金星と火星は少しずつ離れますが、7日や8日の朝にはこの光景に月が加わります。(両日とも、昼間に月を使って金星を見つけるチャンスです!)楽しみですね。晴れるかなぁ。
さて話は変わりますが、10月6日に北極星へ大接近したパンスターズ彗星(C/2014S2)が天の北極に近くて望遠鏡が向かずしばらくお預けでした。昨晩は19時台から晴れてきましたので、久しぶりに月が出ていない宵空ですし、そろそろ望遠鏡も向くだろうと観察を始めたら……なんと、大化けしていました。特に北空が光害あふれる当地でも尾が0.2°くらい確認できます。光度は9等台前半で今がピークなので、望遠鏡を向けられる方はひと目ご覧くださいね。北側が開けていれば一晩中見えますよ。星図は前出記事内にあります。
そのあとなんとなくノリで「コメット・マラソン」してしまいました。下に観察した順に掲載しておきます。一晩に8個も観察できたのは初めてかも。見間違いでなければ、パンスターズ彗星(C/2014W2)やチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)がとても長い尾を伸ばしています。光害のないところに行ける方はぜひ確認してくださいね。下画像は全て上方向が天の北、彗星の移動に合わせた合成処理、拡大像は白黒反転。縦画角は全てほぼ同じ=約0.5°です。ネオワイズ彗星以降は月齢21の月明かりがあります。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星とボレリー彗星は電線が視界に入り斑になっています。C/2014W2から19Pまでの三つは20分、それ以外は全て30分露出です。このほか、昨夜は夕方にオレンジ色、明け方近くに緑色の、それぞれ明るい流星を見ました。
参考:
2015年10月-11月明け方の惑星接近に関係する記事
右は金星と火星のみを少し拡大撮影したもの。いやぁ…美しくてため息が出ますねぇ。夜明けが遅くなったのでたっぷり楽しめる時間があります。5時起きくらいの早起きの方なら、十分楽しめるのではないでしょうか。今後金星と火星は少しずつ離れますが、7日や8日の朝にはこの光景に月が加わります。(両日とも、昼間に月を使って金星を見つけるチャンスです!)楽しみですね。晴れるかなぁ。
さて話は変わりますが、10月6日に北極星へ大接近したパンスターズ彗星(C/2014S2)が天の北極に近くて望遠鏡が向かずしばらくお預けでした。昨晩は19時台から晴れてきましたので、久しぶりに月が出ていない宵空ですし、そろそろ望遠鏡も向くだろうと観察を始めたら……なんと、大化けしていました。特に北空が光害あふれる当地でも尾が0.2°くらい確認できます。光度は9等台前半で今がピークなので、望遠鏡を向けられる方はひと目ご覧くださいね。北側が開けていれば一晩中見えますよ。星図は前出記事内にあります。
そのあとなんとなくノリで「コメット・マラソン」してしまいました。下に観察した順に掲載しておきます。一晩に8個も観察できたのは初めてかも。見間違いでなければ、パンスターズ彗星(C/2014W2)やチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)がとても長い尾を伸ばしています。光害のないところに行ける方はぜひ確認してくださいね。下画像は全て上方向が天の北、彗星の移動に合わせた合成処理、拡大像は白黒反転。縦画角は全てほぼ同じ=約0.5°です。ネオワイズ彗星以降は月齢21の月明かりがあります。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星とボレリー彗星は電線が視界に入り斑になっています。C/2014W2から19Pまでの三つは20分、それ以外は全て30分露出です。このほか、昨夜は夕方にオレンジ色、明け方近くに緑色の、それぞれ明るい流星を見ました。
参考:
2015年10月-11月明け方の惑星接近に関係する記事