新月二日前の月 ― 2023/10/13
昨夜から今日未明まで曇り時々小雨。明け方までにはほぼ快星になり、夜明けに登った細い月を見ることができました。ただ、周囲がかなり明るくなってからの観察・撮影です。
左画像は13日5:10過ぎの撮影で、太陽黄経差は約338.66°、撮影高度は約13.07°、月齢は27.77。画像上方向が月の北極方向です。肉眼で見るととても細いイメージですが、拡大撮影すると光っている面積がそれなりにあるので不思議です。ちなみに撮影時の地心輝面比は3.487%、測心輝面比は3.211%。地心距離40万kmを越えていますから、標準的な月面を撮影するよりも細さが際立ち、解像度も低くなってしまいます。
赤道付近、欠け際で目立つのはリチオリ。リチオリから影方向に光の筋が伸びているところはミヤモリ谷です。クラフト、カルダヌスも明暗境界に並び、二つを結ぶチェーンクレーターが影を落としています。近くのリムぎりぎりに見えるのはバスコ・ダ・ガマ。アインシュタインも半分くらい見えているはずですが解像しません。ラボアジェあたりも見えますね。レプソルト付近は崖のように感じます。
南側はラマルク、ラグランジュ、ピンレあたりが欠け際です。バイイは完全に影の中。リム沿いに光っているハウゼンやドリガルスキー。南極付近のド・ジェラルーシあたりまで太陽光が届いているのが確認できました。明日はさすがに難しいでしょうかね…。
【追記】
愛知の星仲間から同日撮影の超低空の月を頂きましたので右に掲載いたします。一ヶ月前は水平月でしたが、まだその名残が残っていることが分かるでしょう。ちなみに撮影地の撮影日時における弦傾斜は-5.73°(マイナスは右下がり)。これくらいなら肉眼ではほぼ水平に見えますね。
左画像は13日5:10過ぎの撮影で、太陽黄経差は約338.66°、撮影高度は約13.07°、月齢は27.77。画像上方向が月の北極方向です。肉眼で見るととても細いイメージですが、拡大撮影すると光っている面積がそれなりにあるので不思議です。ちなみに撮影時の地心輝面比は3.487%、測心輝面比は3.211%。地心距離40万kmを越えていますから、標準的な月面を撮影するよりも細さが際立ち、解像度も低くなってしまいます。
赤道付近、欠け際で目立つのはリチオリ。リチオリから影方向に光の筋が伸びているところはミヤモリ谷です。クラフト、カルダヌスも明暗境界に並び、二つを結ぶチェーンクレーターが影を落としています。近くのリムぎりぎりに見えるのはバスコ・ダ・ガマ。アインシュタインも半分くらい見えているはずですが解像しません。ラボアジェあたりも見えますね。レプソルト付近は崖のように感じます。
南側はラマルク、ラグランジュ、ピンレあたりが欠け際です。バイイは完全に影の中。リム沿いに光っているハウゼンやドリガルスキー。南極付近のド・ジェラルーシあたりまで太陽光が届いているのが確認できました。明日はさすがに難しいでしょうかね…。
【追記】
愛知の星仲間から同日撮影の超低空の月を頂きましたので右に掲載いたします。一ヶ月前は水平月でしたが、まだその名残が残っていることが分かるでしょう。ちなみに撮影地の撮影日時における弦傾斜は-5.73°(マイナスは右下がり)。これくらいなら肉眼ではほぼ水平に見えますね。