オリオン宇宙船から見た月面が素晴らしい2026/04/11

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アルテミスII・オリオン宇宙船から撮影された月面画像をNASAが公開し始めました。鳥でも花でもそうですが「高精細な写真を撮影したかったら近寄るべし」と言わんばかりの美しい画像。地上で撮って何千枚もスタックしてるのが馬鹿らしく思えるほどです。でも貴重な回線なのに、いつ画像を送ったんだろう?さすがにメモリーカード全部は送ってないよね?

月の表側は地上からもたくさん撮影され、資料が豊富ですが、裏側は意外に少ないものです。画像上で「月面散歩」を楽しみたい方のため、数枚セレクトして主なクレーター名を記入してみました。旅のお供に地図があったら便利ですよね。(ご自身で特定したい方は以下の画像を見る必要はありません。)裏が載ってる月面図やサイト、アプリと一緒にお楽しみください。(※目視で特定・手書きで記入してますので、間違いがあったらご指摘ください。)今のところ裏面の南半球画像クローズアップが少ないのがちょっと残念。帰ってからのお楽しみでしょうか。

下A画像のみ、北を上向きに回転させました。右縁のグリマルディは地上からは反対の左縁近くに見えますね。オルバースやアインシュタイン、レントゲン、東の海(Mare Orientale)あたりは時期を選べばギリギリ見えます。その他は無理。下B画像のリム近く、ボルタやジェラルドも地上からOK。ジェラルドQ-inner&outerは「接尾語を持つネームドクレーター」として知られます(→2024年1月6日記事参照)。

Local Histogram Equalizationの効果
東の海を包むオリエンタレ盆地とヘルツシュプルングを包む浅い盆地が多重リング状地形(いわゆる内輪山・外輪山を持つ構造)になっているのが分かるでしょう(黄色点線円)。オリエンタレ盆地から左上に何本も伸びる長大なクレーターチェーン。よく見ると盆地の南側へも伸びていますね。何かすさまじい衝突があったのではと想像させられます。ヘルツシュプルングはネームドクレーターとして月面最大です。

アルテミスIIからの画像は明る過ぎたり暗過ぎたりで地形が見辛いものが多いため、当記事では軽くLocal Histogram Equalizationをかけて明暗の調子を適切に整えています(右の作例画像参照)。予めご了承ください。無加工の原画を見たい方は見出しに書いてある画像番号を参考に、NASAサイトから直接入手してください(Artemis IIのリソースはこちら)。IMAGE CREDIT NASA。

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    A.art002e010208
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    B.art002e010399
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オリエンタレ盆地周辺の比較
【おまけ:「オリエンタレ盆地」周辺の比較】

今回撮影されたオリエンタレ盆地周囲の画像(画像番号:art002e012090)と、私が近所で撮影した画像を比較してみました。条件が良い日でもここまでしか見えない(ここまでなら見える)ということが分かりますね。

東の海は北から中央へ向かって明るい部分がせり出しており、これも地上から線のようになって判別できています。リムには断片的に高い山が見えるので、ひょっとしたら盆地対岸の山脈の一部まで見えているのかも知れません。

撮影がねじれの関係(画像の南北が合っていない)にあるため、対応する地形を線で結ぶと奥行きに応じて交差してしまいます。


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