明け方に下弦前の月2023/04/13

20230413_26246月
昨日は一日雲の多いお天気。夜になると昼間吹き荒れた風も次第に収まり、今日未明からは雲もすっかり取れました。あちこちで黄砂が観測されたようですが、当地・茨城県南部は春霞なのか黄砂なのか分からない程度。薄明が始まったころ電柱と隣家との狭い視野に下弦前の月が見えたので、記念に撮影しました。

左は4:30前の撮影で、太陽黄経差は約262.46°、撮影高度は約24.09°、月齢22.09。昨日12日に赤緯最南を迎えたので、この月はまだ下弦前だと言うのにやたら低いです。ちなみに月は南斗六星近くにいました。大気のゆらぎが酷過ぎて撮影中は細部が全く見えませんでしたが、各種画像処理のおかげで何とか見えるように仕上がりました。

アペニン山脈からコーカサス山脈にかけて夜を迎えつつあり、山頂が途切れ途切れです。アルキメデスやアリスティルスからプラトーへ向かうリッジが確認できますね。南半球には直線壁が光っています。下弦では崖が切り立った側が照らされるため、明るい直線壁なのですね。クラヴィウスやシラー、シッカルトが縁に追いやられ潰れている変わりに、プラトーや虹の入り江が随分丸く感じます。北極域には鍋蓋のようなピタゴラス、その奥にはパスカルやブリアンションといった数学者エリアのクレーター達も見えます。

月は本日13日18:11ごろ下弦を迎え、どんどん太陽に近づき、20日の日食を迎えます。

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