赤い輝星の二等辺三角形、迫る!2022/10/27

20221027赤い輝星の三角形
2022年10月18日記事に書いたように、火星・ベテルギウス・アルデバランという三つの輝星が一堂に会し、まもなく10月末に「ほぼ二等辺三角形」を作ります。11月8日には「皆既中の真っ赤な月」も加わって、東の空が赤くて明るい天体の競演となるでしょう。

昨夜から今朝は安定した晴れ間が訪れ、夜半からはずっと赤星三角形が夜空を飾っていました。当地は街明かり溢れる環境なので迂闊に広角は使えませんが、すばるや三つ星とともに何とかカメラに収めてみました(左画像)。右下はちょっと引っかかってしまった自宅アパートの屋根。冬銀河が見えるような天文一等地だとステキなんですけどねぇ…。

前後して土星や木星、火星も観察しました。(土星は建物に隠れそうだったため画像無し。)細かな揺らぎが少なく、大きな揺らぎの多い夜でした。火星は夜半過ぎの観察で黄雲発生以来ちょうど一周したのですが、砂塵は南極付近に見えるのみで、あとは収まったようですね。ちなみに中央がマリネリス渓谷、その下の暗いところは太陽湖やオーロラ湾付近。北極の雲のようなところも健在です。

明け方の気温が秋以降初めて6度を記録しました。わがままかと思いますが、週に一回くらいきゅっと冷えてスカッと晴れる夜が来て欲しいものです。

  • 20221026木星

    A.木星(26日22時過ぎ)
  • 20221027火星

    B.火星(27日1時過ぎ)


2022年の台風22号が発生2022/10/27


20221027-0900JST-台風22号
気象庁によりますと、昨日9:00から「台風になるかも知れない」と報道されていた熱帯低気圧が、本日9:00に台風22号「ナルガエ/NALGAE」になったとのこと。直前の台風21号発生から8日と18時間後、21号消滅から7日12時間後、直近で21号より消滅が遅かった20号消滅から6日と18時間後の発生になりました。

左は台風22号発生時である本日9:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。赤点線が台風中心の直径1000km円。ナチュラルカラー処理のため、薄水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。

現在のところ西進していますが、三日後の予報円から非常に大きくなっており、進路予想が絞り込めない状態です。最も北寄りに進めば台湾や先島諸島を直撃する可能性もあります。お近くのみなさんは最新情報を入手して防災に努めてくださいね。

今日の太陽2022/10/27

20221027太陽
朝は快晴でスタートしたものの、9時頃から巻雲が湧き始め、昼以降はかなり低い雲もやって来ました。雨になるほどでは無いけれど日差しが弱くなってしまいました。せっかく洗濯したのに…。

20221027太陽リム
左は10:10ごろの太陽。薄雲越しです。左上の目立つ黒点(活動領域13131)の奥にあった細かな黒点群(13133)が目立ち始めています。右下、プラージュを伴うのは13130。ちょろっとしたフィラメントも見えますね。昨日見えていた左上リムのノッポなプロミネンスは消えてしまったようですが、GONGで確認すると、少し低緯度側に極く淡い大きなプロミネンスが見えました。大きな爆発があったようです。