相次ぐ新天体発見と昨夜の星々 ― 2022/10/20
つい先日SN2022xlpを見つけたばかりの山形県の板垣公一さん、今度はしし座のNGC3705に15.5等の超新星候補を見つけました。発見は18日5:30前のことで、もう夜明けなのでは…?
調べていただくと分かりますが、前回よりも更に低空の天体です。街中の我が家からは薄明が始まる時間に隣家の屋根から上ってきたところをいち早く捕まえなくてはなりません。昨夜から今朝は気温が5度も下がったため、撮影直前になってピンボケが発覚、大慌てで修正しました。
ほんのわずかの修正でも長焦点光学系にとってフラット補正が合わなくなることはしばしば。今回のように後に時間が無い場合は撮り直すこともできません。そんな訳でお見苦しいとは思いますが、左上画像は無駄なあがきをせずそのまま掲載しました。低空ですから街灯もばんばん入ります。ひとまず存在は確認できました。先日同様近距離銀河ですから明るくなることが期待できるけれど、さほど増光していないようです。
国内の発見情報もうひとつ。19日2時過ぎに三重県の中村祐二さんがいっかくじゅう座に15.3等の突発天体を発見しました。こちらは見やすい位置でしたので、上のNGC3705に先立って撮影してみました(右画像)。青白っぽく写りましたが矮新星でしょうか?
晴れ間が続くとこれまでの不順な天候を挽回するかのように新天体発見が続くことがあります。嬉しい限りですが、望遠鏡のスケジューリング、各種機材のやりくりが大変…。
昨夜は夜半まで雲が出たり消えたりしたけれど、合間に木星(下A画像)、火星を観察できました。(火星は画像処理が間に合ってないため、後ほど追加します。)大きな収穫だったのは、上の中村祐二さんの天体を撮った後、すぐ近くにいた小惑星ディディモスを撮影できたこと(下B画像)。二重小惑星の相方、デモルフォスに無人探査機DARTを衝突させた実験の際に彗星の尾のような放出物が確認されましたが、三週間以上経った今もまだこの尾は見えています。
日本からは南の低空にいたディディモスでしたが、10日ほど前にようやくシリウスと同程度の赤緯になり、見やすくなりました。機会を見て撮影したいとずっと思っていたので、ようやく願いがかないました。ただ、移動が早いため淡い尾を写そうと露出を伸ばすと本体ごと伸びて写ってしまいます。さじ加減が難しい…。天の川の中にいるため、この画像のように他の恒星と重なる可能性も大きいです。もう何回かトライしようと思います。
10月18日記事で紹介した赤い輝星(火星・ベテルギウス・アルデバラン)の二等辺三角形も観察してみました(下C画像)。肉眼で観察しても、まだ火星が若干アルデバラン寄りであると感じられます。月末が楽しみです。
調べていただくと分かりますが、前回よりも更に低空の天体です。街中の我が家からは薄明が始まる時間に隣家の屋根から上ってきたところをいち早く捕まえなくてはなりません。昨夜から今朝は気温が5度も下がったため、撮影直前になってピンボケが発覚、大慌てで修正しました。
ほんのわずかの修正でも長焦点光学系にとってフラット補正が合わなくなることはしばしば。今回のように後に時間が無い場合は撮り直すこともできません。そんな訳でお見苦しいとは思いますが、左上画像は無駄なあがきをせずそのまま掲載しました。低空ですから街灯もばんばん入ります。ひとまず存在は確認できました。先日同様近距離銀河ですから明るくなることが期待できるけれど、さほど増光していないようです。
国内の発見情報もうひとつ。19日2時過ぎに三重県の中村祐二さんがいっかくじゅう座に15.3等の突発天体を発見しました。こちらは見やすい位置でしたので、上のNGC3705に先立って撮影してみました(右画像)。青白っぽく写りましたが矮新星でしょうか?
晴れ間が続くとこれまでの不順な天候を挽回するかのように新天体発見が続くことがあります。嬉しい限りですが、望遠鏡のスケジューリング、各種機材のやりくりが大変…。
昨夜は夜半まで雲が出たり消えたりしたけれど、合間に木星(下A画像)、火星を観察できました。(火星は画像処理が間に合ってないため、後ほど追加します。)大きな収穫だったのは、上の中村祐二さんの天体を撮った後、すぐ近くにいた小惑星ディディモスを撮影できたこと(下B画像)。二重小惑星の相方、デモルフォスに無人探査機DARTを衝突させた実験の際に彗星の尾のような放出物が確認されましたが、三週間以上経った今もまだこの尾は見えています。
日本からは南の低空にいたディディモスでしたが、10日ほど前にようやくシリウスと同程度の赤緯になり、見やすくなりました。機会を見て撮影したいとずっと思っていたので、ようやく願いがかないました。ただ、移動が早いため淡い尾を写そうと露出を伸ばすと本体ごと伸びて写ってしまいます。さじ加減が難しい…。天の川の中にいるため、この画像のように他の恒星と重なる可能性も大きいです。もう何回かトライしようと思います。
10月18日記事で紹介した赤い輝星(火星・ベテルギウス・アルデバラン)の二等辺三角形も観察してみました(下C画像)。肉眼で観察しても、まだ火星が若干アルデバラン寄りであると感じられます。月末が楽しみです。