ハロがよく見えました2021/12/10

20211210ハロ
昨夜は宵のうち晴れていたものの、夜半にはもう雲が多くなり、明け方は星1つ見えない空でした。明後日12日はレナード彗星(C/2021 A1)の地球最接近日ですが、見えないまま過ぎてしまうでしょうか。

今日も雲が終始太陽を覆っていたため、太陽面観察は諦めました。代わりに幾つかのハロが見えていたので観察しました。左画像は昼過ぎの様子。太陽南中高度が低い時期のため、内暈全体が写る画角では地平の建物も一緒に写るほどですね。この時点で左右の幻日と幻日環(右側)、ごく淡い内暈、上部タンジェントアーク、環天頂アークが同時に見えました(下A・B・C画像)。環天頂アークにはごく淡い上部ラテラルアークもくっついているようです。

一番の注目は環天頂アーク。とても太く、また急カーブです。私の観察場所からだと計算上のアーク高度は約74°で、極めて天頂に近い状態。アークが見える限界に近いため、幅広の急カーブになったわけです。もっと太陽高度が低いと幅の狭い緩やかなアークになります。限界に近いアークは暗くて見つけにくく、おまけにめったに目を向けない天頂に出ますからなかなか気がつけません。意識して探す癖を付けると遭遇回数が増えますよ。

この後雲が厚くなってしまいましたが、再び薄くなった夕方にも幻日が姿を現しました(下D画像)。

  • 20211210左の幻日

    A.左の幻日
  • 20211210右の幻日

    B.右の幻日
  • 20211210環天頂アーク

    C.環天頂アーク
  • 20211210左の幻日(夕方)

    D.左の幻日(夕方)