わずかな晴れ間に惑星を楽しむ2020/09/16

20200916火星1
早いもので、火星の地球最接近まで残り20日程に迫りました。このところ昼も夜も曇ってばかりで何も見えませんでしたが、昨夜は夜半頃から晴れ間が広がり、1時間くらい星空を拝むことができました。

望遠鏡を向けたのはやはり火星(左画像)。もう十分大きく、そして明るいですね。視直径は約21″。ちょうど大シルチスやヘラス平原が中央を過ぎ、アリンの爪が見えてきたあたりです。9月9日の画像と比べると火星本体は大きくなったのに、南極冠が一段と小さくなりました。北極側の雲も減りましたね。反対側に流れてるのでしょうか?

20200916火星2
約35分後に再度撮ってみました(右画像)。急速に雲が出てきたためキャプチャ枚数は半分程度ですが、自転しているのがはっきり分かります。こんなささやかなことなのに、自分で確認するのは本当に面白いですねぇ…。

遠目に見ると…この向きの模様、PUMAのマークになってるジャンピングキャットに似てませんか?

20200916天王星
ついでと言っては失礼ですが、近くにいる天王星にも望遠鏡を向けてみました。火星から東北東へわずか13°弱望遠鏡を振ると…あったあった、青白くて大きさを帯びた星です。街中なので肉眼では無理でしたが、ファインダーなら余裕で見えました。画像拡大率は火星と一緒です。こちらは視直径が約3.7″、火星の約5.7分の1です。縞模様の1本でも写ったら楽しいのですが、この拡大率と悪シーイングじゃ無理でしょう…。

わずかな晴れ間だったから、ふたつの惑星を見終わる頃にはもう一面雲だらけ。おまけに常に微風がやまず像はユラユラでしたが、「宇宙を見たぞ」という気分になれて最高でした。

コメント

トラックバック