雷迫る空にも美しいアーク2020/09/07

20200907内暈
台風10号の中心が南西諸島から九州の西海域を北上していきました。これに伴う風雨は西日本のみならず東海から関東にも及び、あらためて強い台風の怖さを思い知らされています。当地・茨城も昨日からにわか雨や雷が幾度となく通過しました。今日7日夕方近くなってもまだ続いています。

時折雲間から日がさすものの、さすがに太陽観察できるほどではありません。強い南西の風が窓から吹き込みます。15時頃に空を観察したら、くっきりした内暈が見えました(左画像)。内暈頭部がかなり明るいことから、上部タンジェントアークも混じっているようです。太陽は迫る積乱雲に隠れていて、既に雷鳴も聞こえました。

更に内暈の上、天頂近くを見ていると、下向きの弧を持つアークが見えてきました。上部ラテラルアークです(下A画像/B画像はA画像に強いUSM処理をかけたもの)。左側20°、右側40°程度まで伸びており、かなり長い弧に感じました。久しく見かけてなかったアークなのでラッキーです。 (追記)雷雲が去った16:30ごろもう一度西空を観察したら、今度は幻日が見えていました。右側の幻日はくっきり(下C画像)、左側の幻日は有るか無いか分からないほどの微妙な薄さでした。

  • 20200907上部ラテラルアーク

    A.上部ラテラルアーク
  • 20200907上部ラテラルアーク

    B.A画像の強調処理
  • 20200907幻日

    C.右側の幻日