ニューホライズンズ最接近前夜の冥王星2015/07/13

20150713冥王星
探査機ニューホライズンズの冥王星最接近まで残り1日。当地では晴天三日目の夜を迎え、夜空は疲れたご様子。夏の大三角もおぼろげです。南には雲が湧き、いて座の星々は双眼鏡を使わないと見えません。でもせっかくだから三晩目の冥王星を狙ってみました。0:30少し前のことです。

コントラストがなくてかなり画像は荒れてます。でも一応写りました。7月12日の記事同様に左画像の緑矩形を拡大して下に置きました。下部ボタンで三日間の画像を切り替えられます。冥王星は見つかりましたか?青い横向きY字の星配列を頼りに左画像でも探してみましょう。




参考:
アーカイブ:2015年の冥王星と探査機ニューホライズンズに関する記事

なんとか見えたアルデバランと月2015/07/13

20150713アルデバランと月
今朝方、昇ったばかりの月からアルデバランが出てくる現象が本州の東側以北で見られました。アルデバランというのはおうし座の一等星。月が日本から見える30分ほど前に背面に隠され、それが出てくるところでちょうど日本の月の出となったのです。

月が他の天体を隠してしまう現象を掩蔽と言います。よく「食」という言葉と混同されて「アルデバラン食」などと言われますが、正確には「アルデバラン掩蔽」ですね。

当地では昨夕から薄雲が空を覆っていました。明け方が近づくと共に星が見えなくなり、雲の薄い天頂付近でも2等星がやっとです。隣家が立ち並ぶ街中のため、快晴だとしてもアルデバランが出る瞬間を見ることはできません。この天気では月が見えればラッキーだと思っていました。一番心配なのは東の低空に雲が居座ってしまうことですが…

20150713おうし座と月
東の一部が赤くなり、そこに月があると分かりました。目では全く見えませんが、カメラは月の隣にアルデバランをしっかり捉えています(左上画像)。もう星は月からだいぶ離れていました。高度は10度弱。時間は2:50少し前。当然ながら月は昨日みた位置よりずっと低く、細くなっていました。右画像上端にすばるが写っていますが、目では全く見えませんでした。月は三日後に新月を迎え、夕空に移ります。

今年はアルデバランの掩蔽が何度か見られるとのこと。詳しくは7月9日の記事アーカイブ:1.5等星以上の掩蔽をご覧ください。

今日の太陽2015/07/13

20150713太陽
今日も良く晴れて気温が上がりましたが、加えて風が吹き荒れていました。茨城県南で7m/s越え、お隣の千葉では10m/s越えの強風でした。風が強いと機材が振動するため、撮影にひと工夫もふた工夫も必要です。

20150713太陽リム
左は13:40頃の太陽。なるべく風を避けられる位置まで低くなってからの撮影です。左のダークフィラメントはとても長く伸びて壮観ですね。右に寄ってしまった黒点たちは4、5日内に視界から消えそうです。プロミネンスはほとんど見えず、寂しい限り。

一日中ごく淡い内暈2015/07/13

20150713内暈
今日は朝から晩まで薄雲が空を覆い、すっきりした青空を見ることはありませんでした。一日を通し淡い内暈が見えました。左は17時頃の様子。ずっとこの程度の淡さです。幻日やアークなどは見えませんでした。

今日も暑い一日。今夕時点では茨城の各地で今年一番の暑さ(35度前後)を記録してます。東北や北陸のアメダスポイントでも「観測史上最高」のデータが並んでいました。