ジャック彗星とM27がランデブー ― 2015/07/23
今夜はジャック彗星(C/2015F4)とM27・亜鈴状星雲が接近する日。日本の夜空では23日宵が一番近く、次に近いのが23日明け方なのですが、そこまで待ってるとどうも天気が崩れそう…。そこで予定を繰り上げ、23日になる1時間余り前、まだ何とか晴れているうちに撮影することにしました。(後で晴れたらまた撮れば良いですからね。)
彗星や星雲はこの時間ほぼ真上…天頂から15度余りにありました。片半身麻痺のためバランスを取りにくい私には導入が難しい方向(これもあって少し高度が低いとき撮影します)ですが、なんとかフレーミングできました。昼間から吹き続ける強風を傘で避けながらの撮影。22日明け方よりも接近したため焦点距離が1.5倍ほど長い望遠鏡を使うことができ、ジャック彗星もM27もひとまわり大きく写りました。これくらいだと写り映えしますね。あいかわらず彗星は短い尾を伸ばして元気に輝いていました。6分ほどの露出でもこれだけ移動します。なおこの画像は右方向が天の北で、彗星は右下(北西)に向かって移動しています。
撮影を終え、機材を片付ける頃にはもう夏の大三角が雲に覆われ始めました。あと30分遅かったらアウトのタイミング。そのまま回復することなく、明け方には小雨が降ってきました。向こう二日間ほどは晴天が見込めないのでホッと一安心です。7月21日の記事のステラナビゲーターによる星図を再度右に引用しておきます。
彗星や星雲はこの時間ほぼ真上…天頂から15度余りにありました。片半身麻痺のためバランスを取りにくい私には導入が難しい方向(これもあって少し高度が低いとき撮影します)ですが、なんとかフレーミングできました。昼間から吹き続ける強風を傘で避けながらの撮影。22日明け方よりも接近したため焦点距離が1.5倍ほど長い望遠鏡を使うことができ、ジャック彗星もM27もひとまわり大きく写りました。これくらいだと写り映えしますね。あいかわらず彗星は短い尾を伸ばして元気に輝いていました。6分ほどの露出でもこれだけ移動します。なおこの画像は右方向が天の北で、彗星は右下(北西)に向かって移動しています。
撮影を終え、機材を片付ける頃にはもう夏の大三角が雲に覆われ始めました。あと30分遅かったらアウトのタイミング。そのまま回復することなく、明け方には小雨が降ってきました。向こう二日間ほどは晴天が見込めないのでホッと一安心です。7月21日の記事のステラナビゲーターによる星図を再度右に引用しておきます。
夕空を照らした反射薄明光線 ― 2015/07/23
今日の夕方は雲が多く、18時を回ってもまだ右画像上半分のような灰色の雲が空の大部分を覆っています。北西側には雲間に大きな積乱雲があって、ときどき地響きのような雷鳴が轟いていました。
ところが、ふと目を雲の下に移すと一箇所とても明るい部分があります(右)。それは太陽左の幻日でした。太陽本体が見えないのに幻日だけが輝くなんて面白いです。
幻日を見つけてから5分ほど経つと、雲底の一部が赤く染まり始めました(左)。どうやら薄明光線のようです。しばらくボーッと眺めていましたが…いやまて、何かおかしいぞっ!この薄明光線、どう見ても地面の下から雲底を照らしてますよね。しかも伸びることなくブツッと終わってます。まだ幻日は見えている…つまり太陽は沈んでないと言うことです。
悩んだ末に、ある結論に達しました。実は我が家から見て太陽方向5km先に、そこそこ広い川があるんです。薄明光線は太陽の直接光ではなく「川面に反射した間接光」かも知れないと。観察時の太陽高度(5度から4度)、川までの距離、画像の画角などを使い簡易計算したら、ほぼ合いました。鏡の反射と理屈は同じですから、右画像のような理解でよいのでしょう。
水面が間接的な薄明光線を作り出すことがあります。日本語での正しい呼び方が分かりませんが、個人的に「反射薄明光線」と呼んでいます。(注:反薄明光線とは違います。反射+薄明光線です。)水面からの反射光が、時に直接光による主虹とは別の「反射虹」を光らせることもあるほどです(例えばこれとかこれ)。ですから、大きい川や湖沼などでは雲底を照らすなど造作もないでしょう。
反射薄明光線、実は注意して自然観察していると結構頻繁に見かけます。下は冬の早朝に近所の小さな池を撮ったもの。モヤの中、朝日を浴びながら水鳥が気持ちよさそうに泳いでいます。下左がオリジナルですが、特殊な処理で光線を強調したのが下中画像、下右は光線の一部を図でトレースしています。水面で反射した光線が波紋にシンクロして縞模様の反射薄明光線になり、上空へ向かっているのが見えますね。実物は例え様もなく美しいですよ。
他に目を引いたものでは、尾流雲が薄明光線に照らされてオーロラの様に揺らめくのが見えました。尾流雲とは、つまり落下する雨が筋状の雲として見えるもの。最初の幻日画像にも写ってますよ。鋭眼の方ならどんどん落ちる雨筋が良く見えます。太陽を背にして見たら虹が出ますが、今回は太陽側だけでした。でも光のカーテンのようでとても美しいのです。
最後には太陽が顔を出し、直接の薄明光線が空を染めました。短時間ながらとても充実し、頭を使った空観察でした。この後一時的に晴れて月や金星が見えたものの、夜には雨が降り出しました。
ところが、ふと目を雲の下に移すと一箇所とても明るい部分があります(右)。それは太陽左の幻日でした。太陽本体が見えないのに幻日だけが輝くなんて面白いです。
幻日を見つけてから5分ほど経つと、雲底の一部が赤く染まり始めました(左)。どうやら薄明光線のようです。しばらくボーッと眺めていましたが…いやまて、何かおかしいぞっ!この薄明光線、どう見ても地面の下から雲底を照らしてますよね。しかも伸びることなくブツッと終わってます。まだ幻日は見えている…つまり太陽は沈んでないと言うことです。
悩んだ末に、ある結論に達しました。実は我が家から見て太陽方向5km先に、そこそこ広い川があるんです。薄明光線は太陽の直接光ではなく「川面に反射した間接光」かも知れないと。観察時の太陽高度(5度から4度)、川までの距離、画像の画角などを使い簡易計算したら、ほぼ合いました。鏡の反射と理屈は同じですから、右画像のような理解でよいのでしょう。
水面が間接的な薄明光線を作り出すことがあります。日本語での正しい呼び方が分かりませんが、個人的に「反射薄明光線」と呼んでいます。(注:反薄明光線とは違います。反射+薄明光線です。)水面からの反射光が、時に直接光による主虹とは別の「反射虹」を光らせることもあるほどです(例えばこれとかこれ)。ですから、大きい川や湖沼などでは雲底を照らすなど造作もないでしょう。
反射薄明光線、実は注意して自然観察していると結構頻繁に見かけます。下は冬の早朝に近所の小さな池を撮ったもの。モヤの中、朝日を浴びながら水鳥が気持ちよさそうに泳いでいます。下左がオリジナルですが、特殊な処理で光線を強調したのが下中画像、下右は光線の一部を図でトレースしています。水面で反射した光線が波紋にシンクロして縞模様の反射薄明光線になり、上空へ向かっているのが見えますね。実物は例え様もなく美しいですよ。
他に目を引いたものでは、尾流雲が薄明光線に照らされてオーロラの様に揺らめくのが見えました。尾流雲とは、つまり落下する雨が筋状の雲として見えるもの。最初の幻日画像にも写ってますよ。鋭眼の方ならどんどん落ちる雨筋が良く見えます。太陽を背にして見たら虹が出ますが、今回は太陽側だけでした。でも光のカーテンのようでとても美しいのです。
最後には太陽が顔を出し、直接の薄明光線が空を染めました。短時間ながらとても充実し、頭を使った空観察でした。この後一時的に晴れて月や金星が見えたものの、夜には雨が降り出しました。










