復活台風12号が接近中 ― 2015/07/25
台風12号が奄美や沖縄付近に接近しています。今朝6時の段階ではもう強風域にかかっており、午後には暴風域も達することでしょう。とにかく被害が最小限であってほしいと願うばかりです。
この台風12号は7月14日のブログ記事で「越境台風」として紹介しましたが、もうひとつ、「復活台風」の呼び名も付いてしまいました。というのも7月13日9時に越境して台風登録された後、18日に最大風速が弱まったとして台風から外されたのです。そして20日、再度勢力が強まり台風として返り咲いたのでした。最近は婚活とか妊活とか終活とか色々な○活ブームですが、まさかの台風界までもが…。
2000年以降では下表の6つが復活台風でした。下表の盛衰グラフは赤線が最大風速、青線が中心気圧ですが、赤線の山が二ヶ所に分かれているのが復活と言われる所以。模式的には右図のように考えればよいのでしょう。もちろん復活が2回より多いケースもあり得ます。グラフ数値が離散的ですが、現代の科学技術ではあまり細かく計れない(推測できない)のですね。気象庁の台風定義である「最大風速34ノット以上」の近辺でちょっぴりふらついただけで復活と称するのもなんですが、グラフ上は明らかに元気になった台風もあります。生き物が元気になるなら嬉しいけれど、台風だと迷惑だなぁ…
台風12号は発生から10日以上過ぎてかなり長寿になっており、復活した後の勢力もとても強くて、下の6つには見られない変化を見せています。接近する地方のみなさま、十分注意してくださいね。(※左上画像は7月23日18:40の気象衛星画像。欠け際には夕日に染まる台風12号が見えます。NICTサイエンスクラウドのデータを利用し、色彩加工しました。)
※盛衰グラフの青線は中心気圧(hPa・左目盛り)、赤線は最大風速(ノット・右目盛り)です。
※グラフを含む各数値は気象庁のベストトラックデータを用いて計算しています。
※全体寿命:最初の発生から最後の消滅までの期間、実質寿命:全体寿命から台風でない時間を減じた期間としました。
※台風ではない時間とは全体寿命期間の中で最大風速が34ノットに満たない期間としました。
※各グラフは各軸の刻み幅を極力合わせたので、グラフ相互の比較もしやすいでしょう。
参考:
2015年・台風関連の記事(ブログ内)
この台風12号は7月14日のブログ記事で「越境台風」として紹介しましたが、もうひとつ、「復活台風」の呼び名も付いてしまいました。というのも7月13日9時に越境して台風登録された後、18日に最大風速が弱まったとして台風から外されたのです。そして20日、再度勢力が強まり台風として返り咲いたのでした。最近は婚活とか妊活とか終活とか色々な○活ブームですが、まさかの台風界までもが…。
2000年以降では下表の6つが復活台風でした。下表の盛衰グラフは赤線が最大風速、青線が中心気圧ですが、赤線の山が二ヶ所に分かれているのが復活と言われる所以。模式的には右図のように考えればよいのでしょう。もちろん復活が2回より多いケースもあり得ます。グラフ数値が離散的ですが、現代の科学技術ではあまり細かく計れない(推測できない)のですね。気象庁の台風定義である「最大風速34ノット以上」の近辺でちょっぴりふらついただけで復活と称するのもなんですが、グラフ上は明らかに元気になった台風もあります。生き物が元気になるなら嬉しいけれど、台風だと迷惑だなぁ…
台風12号は発生から10日以上過ぎてかなり長寿になっており、復活した後の勢力もとても強くて、下の6つには見られない変化を見せています。接近する地方のみなさま、十分注意してくださいね。(※左上画像は7月23日18:40の気象衛星画像。欠け際には夕日に染まる台風12号が見えます。NICTサイエンスクラウドのデータを利用し、色彩加工しました。)
【復活台風・2000-2014年調べ】
※2015年12号は7月26日に消滅したので速報値を集計して書き足しました。※盛衰グラフの青線は中心気圧(hPa・左目盛り)、赤線は最大風速(ノット・右目盛り)です。
※グラフを含む各数値は気象庁のベストトラックデータを用いて計算しています。
※全体寿命:最初の発生から最後の消滅までの期間、実質寿命:全体寿命から台風でない時間を減じた期間としました。
※台風ではない時間とは全体寿命期間の中で最大風速が34ノットに満たない期間としました。
※各グラフは各軸の刻み幅を極力合わせたので、グラフ相互の比較もしやすいでしょう。
参考:
2015年・台風関連の記事(ブログ内)