昨夜はブルームーン1朔望月前の満月2015/07/03


昨日は天気が優れず、今朝もまた結構な雨。昨夜晴れていれば、離れつつある金星と木星とともに、満月が見えるはずでした。気にして空を見ていたのですが、月の存在が分かる程度にぼんやり光る時間があったものの、クリアに晴れることはありませんでした。

20120831満月
今月2015年7月は2日と31日の2回、満月があります。つまり31日のほうはブルームーン(月間重複による)となります。昨夜の満月はその1周期前でした。この満ち欠けの1周期を朔望月(さくぼうげつ)と呼びますが、一定ではありません。平均を取ると約29.53日ですが、プラスマイナス6時間余りふらつくのです(→参考)。でも30日は越えないので、月初めに満月の場合、月末にもう一回満月になるのでした。ちなみに次回は2018年1月です。2018年は3月も2回満月があります!(なお、二至二分によるブルームーンはアーカイブを参照してください。)

前回、月に2回目の満月を迎えたのは2012年8月31日。この日は昨夜と違い、とても良く晴れました。夜半近くの南中のころに満月の瞬間を迎えたため、きれいな写真を撮ることができました(左画像)。見ていただくとお分かりのように、ブルームーンは決して青くは見えません(笑)

20120831満月
ただ、この画像が仕上がったとき私は初めて月面が色付いて感じました。大気のいたずらによる変色ではなく、明らかに月の表面の色です。デジタルカメラが微妙な色合いを強調しているような気がしました。この高感度ならぬ「高彩度」の記録スペックが、近年の月食で騒がれるターコイズフリンジ(ブルーバンド)の撮れ易さなのかなと考えています。

左上画像を彩度強調したのが右画像です。色々な色彩が見えていますね。デジカメ天体画像を強調すると「ハレーションや収差などの着色」や「デジタル偽色」の問題に悩まされますが、それとは違う、明らかに月面の色彩が撮れています。特に赤系の色と青系とにはっきり分かれているのが目立つでしょう。月面の色は土壌の年代を表しているとのこと。ブルームーンどころか、カラフルムーンではありませんか。この色彩はブルームーンの日でなくても、また満月以外の月齢でもで見出すことができます。

参考:
アーカイブ:満月とブルームーンの一覧
アーカイブ:月の形(画像集)