昨夕もまた金星、木星、彗星2023/02/18

20230217金星と木星
昨夕から今朝は晴れのち薄曇り。宵のうちに金星と木星、およびZTF彗星(C/2022 E3)を観察しました。

一日前とほぼ同じ構成ですが、左は17日18時ごろの金星と木星です。撮影時の離角はおよそ13°。前夜より1°ほど狭まりました。画像は同縮尺にしてあるので比べれば一目瞭然なのですが、肉眼で実際の空で見ると前夜との違いはあまり分かりません。10°を越えるような幅を人間の間隔では記憶できないのかも知れませんね。

手や指や道具を物差し代わりにして離角を測ればもちろん差があることは明確です。でも「測る」行為無しで前日と比べよと言われて「明らかに違う」とピンと来るのは二、三割以上の差がある場合だけでしょう。並べて比べられないもの、測ることができないものの比較なんて、そんなものかとな思います。

今夕から明日は天気が崩れそうなので三日目の確認ができるか不安ですが、可能な範囲で続けてみようと思います。地上が写ってないから分かりづらいけれど、方位も少しずつ変わっていますよ。

ちょっと間を置いて、17日19:20ごろからZTF彗星(C/2022 E3)を撮影。アルデバランからだいぶ離れました。透明度が悪く感じたためイオンテイルが写るかなーと心配。案の定写りは悪かったです。それにしても人工衛星の多いこと…。困ってしまいますね。

  • 20230217_ZTF彗星(C/2022 E3)

    A.ZTF彗星(C/2022 E3)
  • 20230217_ZTF彗星(C/2022 E3)

    B.Aを白黒反転


今日の太陽2023/02/18

20230218太陽
朝から春霞のような透明度の悪い空ですが、一応晴れています。午後はやや風が強まりました。今夜から明日にかけては天気が悪化するようです。また気温の乱高下も心配ですね。

20230218太陽リム
左は10:20前の太陽。左上リム近くの活動領域13229付近で17日20:16UT(18日5:16JST)をピークとするX2.28クラスフレアが発生し、少なくとも今日14時時点のX線フラックスはまだM4くらいのレベルを保っています。かなり大規模な爆発だったんですね。

20230217_202556_SDO/AIA131
右画像は太陽観測衛星SDOサイトからの引用で、17日20:26UTごろの映像。すさまじく明るいなぁ。地球側に面しているため、CME(Coronal mass ejection/コロナ質量放出)が20日ごろ地球まで届きそうです。ラジオ、地磁気、電子機器やGPSなどに何らかの影響があるかも知れません。

昨日も見えていた右端の大きなプロミネンスは今日も残っていました。少し小振りになったけれど、まだ大きいですね。