ヒアデス星団に接近したZTF彗星 ― 2023/02/15
2月11日宵に火星との接近を果たしたZTF彗星(C/2022 E3)が次第に南下し、昨宵はアルデバランやヒアデス星団と大接近しました。
前回はたくさんの雲が飛来して満足に写せませんでした。昨日も夕方近くまで快晴だったのに日没頃いきなり雲量8割!昼前からの強風もなかなか止まず、またもや万事休すか!?半分諦めつつも待っていたら、少しずつ雲が引いてくれ、何とか撮影に漕ぎ着けました。(ひと通り撮影が終わった後にまた雲が多くなり、明け方まで強風+雲が取れませんでした…。)
左は14日19:30ごろに火星・プレアデス星団・ヒアデス星団の空域全体を撮影したもの。ZTF彗星も写っていますが、どこにいるでしょうか?探してみてください。
左上画像では分からないと言う方、右のヒアデス星団クローズアップをご覧ください。今度はいかがですか?分かりますね。一番明るい星・アルデバランの北東(左上)です。狭い扇状に広がる尾も見えています。このときアルデバランとの離角は2°弱。腕を伸ばしたときの指幅程度です。画像左上にパラパラ集まってる小さな散開星団NGC1647が良いアクセント。
下画像は更にクローズアップしたものです。アルデバランのオレンジ色と彗星コマの緑色の対比がとても美しい…。地球最接近の頃より彗星等級が1.5等ほど暗くなり、街中撮影ではイオンテイルもほとんど写らなくなりました。でも急に崩壊しない限り、あと1ヶ月程度は夕空で楽しめると思われます。
今夜(15日宵)も彗星とアルデバランの接近が楽しめます。実は今夜のほうが離角が若干狭いですよ。今回掲載した画像とほぼ同じ写野角で撮影も可能でしょう。晴れたらぜひ目を向けてください。余裕があったらその前の時間、暗くなるまでの間に金星と海王星の超接近もお見逃しなく。
参考までに上の2枚の画像はソフト系フィルターを使い、星の明るさや色を強調しています。火星はまだアルデバランより明るいことが分かりますね。左画像はノーフィルターですが、淡い雲が度々横切り、雲フィルター効果が若干かかりました。毎年この時期は不安定な天候と風に翻弄されますが、まぁ肩の力を抜いて楽しんでゆくとしましょう。
前回はたくさんの雲が飛来して満足に写せませんでした。昨日も夕方近くまで快晴だったのに日没頃いきなり雲量8割!昼前からの強風もなかなか止まず、またもや万事休すか!?半分諦めつつも待っていたら、少しずつ雲が引いてくれ、何とか撮影に漕ぎ着けました。(ひと通り撮影が終わった後にまた雲が多くなり、明け方まで強風+雲が取れませんでした…。)
左は14日19:30ごろに火星・プレアデス星団・ヒアデス星団の空域全体を撮影したもの。ZTF彗星も写っていますが、どこにいるでしょうか?探してみてください。
左上画像では分からないと言う方、右のヒアデス星団クローズアップをご覧ください。今度はいかがですか?分かりますね。一番明るい星・アルデバランの北東(左上)です。狭い扇状に広がる尾も見えています。このときアルデバランとの離角は2°弱。腕を伸ばしたときの指幅程度です。画像左上にパラパラ集まってる小さな散開星団NGC1647が良いアクセント。
下画像は更にクローズアップしたものです。アルデバランのオレンジ色と彗星コマの緑色の対比がとても美しい…。地球最接近の頃より彗星等級が1.5等ほど暗くなり、街中撮影ではイオンテイルもほとんど写らなくなりました。でも急に崩壊しない限り、あと1ヶ月程度は夕空で楽しめると思われます。
今夜(15日宵)も彗星とアルデバランの接近が楽しめます。実は今夜のほうが離角が若干狭いですよ。今回掲載した画像とほぼ同じ写野角で撮影も可能でしょう。晴れたらぜひ目を向けてください。余裕があったらその前の時間、暗くなるまでの間に金星と海王星の超接近もお見逃しなく。
参考までに上の2枚の画像はソフト系フィルターを使い、星の明るさや色を強調しています。火星はまだアルデバランより明るいことが分かりますね。左画像はノーフィルターですが、淡い雲が度々横切り、雲フィルター効果が若干かかりました。毎年この時期は不安定な天候と風に翻弄されますが、まぁ肩の力を抜いて楽しんでゆくとしましょう。