はやぶさ2の次なる目的地 ― 2022/12/21
小惑星リュウグウのサンプルリターンを成し遂げた探査機はやぶさ2が地球圏へ戻って、もう二年。はやぶさ2は試料の入ったカプセルを地球へ落下させたあと、“第二の人生”を送るべく再び宇宙空間へ旅立ちました。次なる目的は小惑星2001CC21および小惑星1998KY26の探査です。この二つの天体を目指す拡張ミッションを「はやぶさ2#」と呼ぶそうです。
両天体ともアポロ群の地球接近天体(NEO)ですが、小惑星1998KY26は直径30m程度の小さな天体であり、地球接近した場合でも20等より暗いためアマチュアの望遠鏡では歯が立ちません。でも2001CC21のほうは15-16等まで増光する時期があるので十分射程内です。実は2023年3月21日ごろ地球に0.12987AUまで接近するので、いまちょうど増光中なのでした。
12月に入ったころ19等台から18等台へ移ったので、月明かりが少なくなったころ撮影タイミングをうかがっていました。幸い昨日20日未明は快星かつシーイングが良かったので、早速実施した次第(左画像)。それなりに移動が速くて予想より暗めに写ったものの、なんとか姿をとらえることができました。地球接近前の2023年2月初旬にはおおぐま座の前脚付近で光度極大の15.9等前後になる予定です。狙ってみたい方は向こう2、3ヶ月が勝負どころでしょう。
JAXA宇宙科学研究所の資料16ページによれば、2026年7月に2001CC21フライバイ、2027年12月と2028年6月に地球スイングバイ、2031年7月に1998KY26到着とのこと。2001CC21フライバイの際も可能な限り接近探査が行われることでしょう。国際宇宙ステーションにしろハッブル宇宙望遠鏡にしろ、あるいは惑星探査機ボイジャーにしても、老体にむち打つような使い方でちょっぴりかわいそうですが、はやぶさ2はこの先10年近くに及ぶ飛行でどんなセカンドライフを見せてくれるでしょうか。楽しみですね。
両天体ともアポロ群の地球接近天体(NEO)ですが、小惑星1998KY26は直径30m程度の小さな天体であり、地球接近した場合でも20等より暗いためアマチュアの望遠鏡では歯が立ちません。でも2001CC21のほうは15-16等まで増光する時期があるので十分射程内です。実は2023年3月21日ごろ地球に0.12987AUまで接近するので、いまちょうど増光中なのでした。
12月に入ったころ19等台から18等台へ移ったので、月明かりが少なくなったころ撮影タイミングをうかがっていました。幸い昨日20日未明は快星かつシーイングが良かったので、早速実施した次第(左画像)。それなりに移動が速くて予想より暗めに写ったものの、なんとか姿をとらえることができました。地球接近前の2023年2月初旬にはおおぐま座の前脚付近で光度極大の15.9等前後になる予定です。狙ってみたい方は向こう2、3ヶ月が勝負どころでしょう。
JAXA宇宙科学研究所の資料16ページによれば、2026年7月に2001CC21フライバイ、2027年12月と2028年6月に地球スイングバイ、2031年7月に1998KY26到着とのこと。2001CC21フライバイの際も可能な限り接近探査が行われることでしょう。国際宇宙ステーションにしろハッブル宇宙望遠鏡にしろ、あるいは惑星探査機ボイジャーにしても、老体にむち打つような使い方でちょっぴりかわいそうですが、はやぶさ2はこの先10年近くに及ぶ飛行でどんなセカンドライフを見せてくれるでしょうか。楽しみですね。