ふたつの彗星を追ってみました2015/06/06

20150606マスター彗星
日没後に晴れてきたため、6月4日にもチャレンジしたマスター彗星(C/2015G2)の検出をやってみました。ただし今日は出かける余裕がないのと低空の雲のリスクがあるため、自宅ベランダからです。目の前の電線が邪魔ですが、とにかく撮影してみました。

前回失敗した小型赤道儀がうまく動いたので、露出は伸ばせそうでした。また前回よりプロキオンに近いため、焦点距離を伸ばせる(=分解能が上がる)メリットもあります。ただ、いかんせん低空の雲がちっとも動きません。導入の手がかりとなるプロキオンは早々に見えて、上空も良く晴れてきたのに…。

20150606マスター彗星
たくさん写した中で、左画像は彗星位置の雲が薄く、電線にもかかってない唯一のシーンです。いろいろ処理しましたが、結果的にはよく分かりませんでした(右の白黒反転画像、○の位置)。写っている星の極限等級は8.0等程度で前回より悪い成績です。つまり、もう少し空が暗くならないと写らないよということなのですが、待てば待つほど低空の雲に邪魔されてしまいました。

20150606ラブジョイ彗星
気を取り直して、今度は北天のラブジョイ彗星(C/2014Q2)の日周を写すことにしました。ラブジョイ彗星はもう北極星や天の北極から離れつつありますが、まだ十分近いです。180mm+APS-Cの縦にちょうど収まってくれました。(左画像は横構図にしてあります。)

20150606ラブジョイ彗星
彗星は左画像の四角の中心で、右画像はその部分の拡大です。20:45から15分間の日周ですが、もちろん彗星も一緒に日周していますね。恒星のようにくっきりした線ではなく、ふんわりとした光芒(コマ)をまとっているのが分かります。またよく見ると、天の北極から離れるように、だんだん日周の半径がふくらんでいるのも見て取れます。

参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事(ブログ内)

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